YAMAHA SRXにゾッコン!

      


マフラーの組み付けをリア・アクスル前で終わるようフレームに沿わせたことで小柄な感じが保てた。


2003.09.23 ノンビリしていたら、車検が迫ってきた。

体調不良で三か月程度入退院を繰り返して、すでにSRX最終型を仕入れてから五ヶ月も経ってしまった。昨年仕入れた660フルチューンエンジンもまだだし、塗装も特殊な物を考えているものの、ユーザー車検を受けるためちょっとハーネスで苦労したが、とりあえず走れるように、即席で現時点でのパーツを組み込む。考えたらこのSRXは引き取って自宅まで乗っただけだ!


2003.09.24品川陸事第2レーンで静かに待つ。 車検はノーマルシートに変えて通した。



同時にハンドルを替えたので、構造変更。代書やサンで申し出て、車検の際にメジャーメントして簡単におしまい。これで、完成! と言ってもいいかも!? 



SP忠男スーパーコンバット・カーボンマフラーはスーパートラップよりやや甲高く爆裂音の音圧はあまり感じないが車検時の測定では3,500回転で96dB! という事は、加速時には充分すぎるいい音に変化する。若干のビビリ音もプラスされて検査時には係官からもっと回転を上げよ!の檄が飛んで結構キワドかった。(99dB以内が合格)別のSRXは4,500回転で測定されようだ。因みに昨年のYZF-R1は4,000回転で96.7dBだった。

ステップ廻りに関連して、リアマスターの位置を垂直に移動。リア4Podsはエージングが進んでもタッチは今ひとつ。
カストマイズはパーツの交換による差別化が目的ではなく、各セグメント毎の自己の感性に見合う最適化(早い話が、自分に気にくわない点だけを変える)だと考えているが、ウインカー、フェンダーなどは未だにノーマルだし、これといった目立つ変更箇所も少ないが、これでも充分にスポーティである!

こうなるとオリジナルの持ち味を消さない努力が必要かも。だんだんオリジナルの雰囲気を崩すのが怖くなってきた。変更に値する合理的理由を明確に出来ないならノーマルでも良いかも!これから、エンジン載せ替え、残り部品の取り付け、フレームを部分的にガンメタに塗り換え、ネジ類を全てバフ掛けやり直しなどでほぼ意匠的には終了。


音は、意外と威勢が良く、エンジンはノーマル400でも充分な吹き上がりとレスポンスである。520チェーンにコンバートしF15枚、R36枚でTOPギア2,500回転で60km/hだが、そこからでも充分に加速するし、3,000回転位でシフトアップをしていくと音も連続にならず単気筒ならではのトン・トン感で飛ばさなくてもスポーティーで快適!この辺りはマルチエンジンには真似出来ない味わいであり、同じく単気筒のSRやトラッカーとも走りのテイストで明確に差別化出来るのがSRXだと思う。



ハンドル廻り


            組立て前



ミラーはハーレー用のやや面積の大きい物を流用。*ちょっと手前に絞っただけで、前傾が軽減され劇的に乗りやすく変化した。
現在試乗を重ねているが、ハンドル、ブレーキ、ステップ、シートなど各パーツが違和感がないか(走行中に各パーツが奇妙に存在を主張する事を違和感という)チェック中で、細かい修正の毎日である。体が馴染んでしまう前にもう少しタッチとフィーリングを追い込む予定。今のところ大きな×はメインキーがハンドルで挿しにくいぐらいである。






予め他車で試したH.I.Dを装着(ロービームのみ) イグナイターは安直にライトボディの背中にタイラップで背負わせる。 *赤いガムテープはシリコンコークが固まるまでの単なる養生。明るさなどはアドレスのページ参照。

 



ほぼ白色 夜が楽しくなる程明るい!


2003.12.31 待望のHi−Low切り替え式をヤフオクで落とす!バイク1台分で1.8万円だからまあ良いや!
これはサンヨー・テクニカの旧型TD5000と35Wバルブのセット。注意!ヤフオクでよく見る21WタイプのHIDは貧弱でヘッドライトには不向きですよ!
ライトボディの形状でH4バルブと微妙にHiとLowの角度が違うがこれも許せる。XJR1300もアドレスもHIDだし、あとはハーレーか?








待望のエンジン装換

2003.12.26 

構想足掛け3年!?660ccフルチューンエンジン入手からちょうど1年が経過した!各パーツを煮詰めてそろそろパフォーマンス充実に着手!


          *ケースカバーはメッキではなくバフがけです。眩しい!
       ヘッドも地下室でハンドリューターでちょっと磨いた。



初めてのお使いではないが、SRXはダウンチューブが取れるのでバックボーンと同じで、意外と簡単。そういえば高校一年で免許を取って一ヶ月の頃にCBM72のエンジンを一人で降ろしたのを思い出した!?


2003.12.30. 完成!

どこかしら、VT250かドカのモンスターに似てるかな?ホイール、ローター、キャリパーの彩色からカーボン系のフェンダーは中止!
フォークスプリングはプログレッシブ。オイルは10−15Wのマルチ。ふわふわ感はなくなった。BT090は素直な印象。シートとハンドルで前傾が緩和され、良い感じ。



   あのね、タンクもフェンダーもウインカーもノーマルでも良いんだよ!






女性に例えるとウエストが50センチ台前半という感じである。オフ車より狭い感じで、4気筒になれた股間には膝がX脚のようだ。とにかくスリムである!


で、どうだったか?

始動性良好、レスポンス抜群、音はファンネルなので吸入音もデカクて、鼓動感と振動はかなり増えてちょっと騒々しく、脆い純正リアフェンダーヒビが一気に拡大!

400ccでは空ぶかしでもやや回転が遅れて付いて来る感じで、加速もローギアでも回転の上がり待ちの感じがあるが、コレはちょっと開けるだけで自分からガンガン回りたがる!60馬力ぐらい出ているそうなので丁度400ccの2倍の出力となる!エンジン提供元の仙台ボーイズ・ドリームさんに感謝である。例えるなら機関銃のM16やAK47の軽快なトコトコ感より、ターミネーター2でシュワちゃんがぶっ放したガトリング・ガンというか、ドガガガッとこの単気筒は自分からブン回るのである。何故か20年ぐらい前にXT500に初めて乗った時の感動=驚きが蘇った感じで、忘れていた爽快感というか地に足着いた速さというか、スリムでシャープさに強烈なダイナミックさが加わって、常用域でのドライバビリティは抜群!公道で充分に早さと単気筒の味わいを堪能出来て乗り味は絶品である。当然早さも抜群で、ロー・ギアーでは当然フロントが軽快に浮く(でも怖くはない!)絶対的な速さでは当然レーサーレプリカが勝るが、ビッグバイクにも通じるような、回転ではなくスロットルを開けるだけで即座に反応するトルク感に、逆にビッグバイクには絶対真似出来ないスリム感のコントローラブルな車体の組み合わせは感動ものであり、このバイクの真骨頂であり、カスタム化の極致ともいえる。スケールはコレほどではなくても何で同じようなフィーリングのロードモデルがその後出てこないのか本当に不思議であり、不満でもある。SRXと出会ってから数年経ち、この最終型660(改)も着手から1年以上経過してしまったが、予想を遥かに上回る手ごたえを感じ、全世界の全ての新車を知っている訳ではないが、一部のモタードを除けばスポーツ系バイクで同等のフィーリングの現行車種は絶対に無いと断言できる!話は違うが軽快感と、乗って楽しいかは車格やスペックではないと思う。くだらない話だがライトバンの1300ccSTDと1500スーパーDX(GL?)ではエンジン・タイヤもプアーな1300のほうが面白いことがあるんですよ。パワフルなのは結構なことだが、大排気量=大型・巨大化のヒエラルキーに取り込まれない軽量スポーティーがバイクにもあってもいいと思う。パワーは無いが軽快で軽く回るスリムバイクと、大トルクで少しのスロットルで驚くほど速度が出てしまうビッグバイクとではどちらが楽しいか?
四輪も二輪も新型・新機構(高性能)のオンパレードだが馬力当り重量を見てもレーサーレプリカ以外は大して進歩していないと思う。どうもSRXはケーターハムのスーパーセブンとイメージがダブるのは惚れた弱みかもしれませんね。



2004.01.03

排気量UPに伴いクランク内圧の上昇でブリーサーチューブの増設か改善が必要。というところで、あとはチョコマカとウインカーなんて変えても意味無いし一応コレでStage4はオシマイ。思えば70回を超えるヤフオクでの部品調達、バフがけ・インパクトレンチ・コンプレッサー・サンドブラストなどの設備の充実、シート加工・塗装・メッキ・溶接などの専門家との連携などで多くの成果を生み、構想(目標・計画)→思考(試行)→実行(完成)というプロセスを充分な手ごたえで堪能出来ました。あとはゆっくり色でも塗ります!

でも余った部品はダンボール15個!!!!





2004.01.30  エンジンブロー!

クランク内圧の上昇は確かかも知れない。でもその前にそれ以上の事態発生!
簡単に紹介すると大型二輪免許試験訓練の為に親しい知人にこの車両を貸したところ、ブローバイガスが激しくなり、徐々に排気が燃えている感じから、2サイクル並みに煙モクモク!これはヤバイ!! オイルリングが折れた!と思いつめて、仙台BDさんにエンジンをヤマト運輸で送る。


      梱包途中。大和運輸で仙台まで2890円ぐらいだった。


解剖結果(原因):ノッキングによるピストン陥没!

車両を貸した本人に問いただすと、彼は何とレギュラーガソリンを入れていた!さらに、2,500回転あたりを常用したと思われるがパワーバンド的に見ると充分にアンダー・イエローゾーンである。
アブガス(注:もともとは航空機用燃料で、サーキットで売られているオクタン価110程度の有鉛ガソリン)でも良い位の繊細なフルチューンエンジンにレギュラー入れて低い回転でアクセル開けてトルク感を楽しんでいた様子。組んでくれたBDさんに申し訳ない。

レーサーはレースごとにエンジンを降ろすもの。オイルも燃料もそれなりに神経を注いで然るべきある。レギュラー入れただけで壊れるエンジンがオカシイという考えもあるかもしれないが、そこまで追い込んで初めて実現できることや、レースに関係なくても妥協を排して徹底することで初めて手に出来る手ごたえや反応がたまらなくて改造するのであり、当然それに伴う破損・故障・事故についての覚悟を私は伴っているつもりではある。とにかく現在ワンオフでピストンの製作依頼中である。


ごめんね!SRX


2004.02.10 無事退院(機関が帰還)

ワンオフでピストンを作り直し、市販ハイオク仕様でちょっと圧縮比を落として完成、到着後、即組み込んで、結果オーライであり、GOODで御座います。結局このSRXは前述の知人に譲った。



ゴールドのチェーンケースカバーをワンオフで作って貰ったエフさんのために、シングルマフラー風に写真を撮る。


         SRXはココで一休みします!

2004年に知人に譲ってから約8年が経つが、交通事故の保険金等も含めて60万円以上をこのSRXに費やし、さらには予備エンジンに載せ替えてボアアップをしたりして、彼は大切に乗り続けているとのこと。



        BIKEメニューに戻る