STAGE11


箱根での凍る思いの反省を込めて。

ワンピースのPMディスクローター  厚み5ミリが、外周で5.5ミリも歪んでいる!


なんだよ!新型は2ピースになっている


2012.11〜

課題 峠でハードにブレーキングを続けると、突然エアーが入ったようにベーパーロックが発生し、Fブレーキがフカフカになる。ただし、1〜2回掛けると、その時だけ効きは復活する。

2012.10.19に箱根ターンパイク上りのストレートで160km/hまではメーターをチラ見していたが、とにかくフルブーストでぶっ飛んでコーナー手前でフルブレーキングしたらフロントブレーキがフカフカ!パニックになって後輪ロック気味でFブレーキを掛け直して何とかコーナーをクリアーしたが、危うくガードレールに張り付き絶命するところだった。今までも峠でハードに攻めて、ここ3年でなんと3回も死にそうになった。これは根本的に改善しなければ大馬鹿者だし、バラバラの体で東京から遠方での死亡確認では献体も出来ないし、、そもそも、パワージャンキーの私は、やたらと全開にして豪快な加速を楽しむのが大好きだが、究極の選択として、加速と減速でどちらが楽しいか?と聞かれたら、答えはズバリ減速である。これをブレーキング・パラノイアと自称している。一般的に加速は車両性能で殆んどが決まるが、減速(ハード・ブレーキング)はテクニック次第の要素も大きい。そして、そのハード・ブレーキングに相応するバイクのパフォーマンス(タッチ&フィーリング、絶対的な制動力、持続性&安定性)をバイクに高度に求めている。とにかく
箱根から帰ってから“どうして起きたか”“自分の犯したミス”について何度も自問自答している。加齢による操作能力の衰退を差し引いても、バイクのコントロールへの絶大な自信が揺らいだ感じだ。最初はディスクのクラックとキャリパー内のエアーだと思った。ディスクを新品に入れ替え入念にエアー抜きまで増設したので次はディスクの歪みだと思った。でも原因はディスク・ローターの過過熱によるオイルラインのベーパーロックだと思う。それは普通の人は選択しないシングル・ディスクにデザイン上で拘ったからであり、今後のカスタムへの大きな反省材料だと思う。

最短のブレーキラインが災いして、、、



ノーマルのスポーツスターの前輪はスッキリで良いが、後輪の左はディスク、右はプーリーでホイールのスポークが見えない鈍重な感じなので、前後とも18インチ化して、ホイールの根元まで見える、まるで西部劇の幌馬車
の様なスッキリ感を左は出したかったので、あえてシングルディスク化を選択したが、ハードな走りには、それが災いしたようだ。何で左に拘るのか?私に追い越されるであろうバイクの視線を意識して!?(ウソ)


             参考画像


ちょうどポルシェのディスクローターが13.1インチと近いので、ポルシェはベンチレーテッドだし、パットの面圧等もあるが、それらを一切無視して、熱量への影響だけを大雑把に比べて見ると、このようになる。つまりバイクは車重が100kg位を超えると超ハードな使い方の場合はWディスクが良いようだなあ。注 ポルシェはマニアックに14年前にアルミ合金の大径ディスクに赤のビッグキャリパー+18インチホイールに変えている=現行の最新ポルシェのセラミックやカーボンにも匹敵しているのを、遙か昔に自分で実施したことを(当時は多くの人に反対されたが)自慢に思っている。


             素直にWディスク化しか無いかあ、、、左ハブをワンオフで作って貰おう!





                  左はRCの片ハブ




     どうせなら流行のラジアルマウントも考えたが、フォークアウターがラジアル専用でないとブラケットをワンオフしても剛性の差は出ないようだ。



それとディスク&パットの素材の成熟で、6PODは最近消えつつあり、お気に入りのPMの6PODを捨てて、素直にブレンボ4PODに移行させるかを迷っている。

ディスクローターは

パフォーマンス・マシーンはもうご免。サンスター(国見コーマス)は該当無し、プロトに聞いたらブレンボはハーレー用5穴は無し、穴を開け直すのも気乗りしないなあ。


                 ミスミおじさんのところのは13インチがあるけど高いなあ 業販でも80%だし、、、




   ブレーキングでハーレー用13インチを見つけたが、ココのメーカーはとにかく在庫切れと納期遅延が多いので、、、



    ヨーロッパの通販で2万円ちょっと。送料入れて2枚で5万円ぐらいかなあ  お金だけ払ってチャオ!はイヤだし、、、、



ブレーキングはAMAZONでも買えるので色々探したら、日本の総輸入元はなんとサンスター!
卸をやらないある代理店と交渉して、今回は特別に業販扱いで安くしてもらえた。ただし日本向け物流コンテナが1回/月で、今からのオーダーだとイタリアの工場に在庫があっても納期は来年になるとのこと。そこで、メーカーからこのディスクだけをチャーター便(普通の航空便)で輸入出来ないかを現在打診して貰っている。
ちなみに私の勤務先でも20フィートのコンテナを毎月使っているが破格であり、海上輸送費よりも通関後の国内配送の方が遙かに高いくらいだ。

それと海外調達の頼みの綱のTNTアクション・ハーレー(正規代理店で、純正パーツの他にカスタムクロームやドラッグ・スペシャリティーのパーツ等がきわめて迅速に手配可能)の担当のブラッド氏が最近退社してしまい、パーツ調達ルートが途切れてしまった。まあ、今更パーツを大量に仕入れる予定はもう無いが、変形したディスク・ローターもこれでは返品は出来ないだろうなあ。思えば彼からは3万ドル以上買ったなあ。



ブレーキングの輸入元のサンスターからディスクローターの送料が来た。ぼったくりである。




   この他に強化クラッチの再強化(失敗だったが)とっこのブレーキWディスク化で35万円が消えた。命には代えられないので、、、




足まわりの変更に伴い、OHLISのオーバーホールをハス君でお世話になった春日部のテクニクスさんに依頼。リアサスシャフトに傷がありオイルが漏れて、固着していたとのこと。シャフトの研磨&再メッキとタンクまでOHして完了。同時にフロンのオイル交換もお願いした計7万円。だって直接取引のある足立区の輸入元のラボカロだと15万以上とメチャクチャ高いから、、、




このあたりからOILがにじんでいた。










タッチは変化無し。 でも、なんとなく安心感があるなあ。Fフォークが撚れないし



金メッキ! 依頼した高橋さんは???だったが、OHLINSと色合いが合うので私的にはGOOD!


で、どうだっかか?
ハードに攻めていないが、ブレーキの利きは相変わらずGOOD!当然フロントフォークのヨレは無くなった。 でも、バーネットに変えたクラッチが以前よりベロベロにに滑るので、バーンさんで遠心クラッチに交換。(バーネットはノーマルよりダメらしい)それと、フルブーストでエンジンがバラつくので、再燃調と思ったら、だんだん症状が悪化して、アイドリングでもブリブリエキパイから排気漏れの様な感じで、
結局エンジンブローだった。ガスケットが抜けたか、スタットボルトが折れたか、それとも最悪はピストンが溶けてタービンが逝ったか? エンジンを開けてみるのが楽しみで、今からワクワクしている。どこが逝ったのか?=そこを強化すれば良いだけの話。

さらにバーンの奥川さんから
燃調が取ていない状態で既に18kgーm近いトルクでは必ずエンジンのどこかが壊れる。壊れるエンジンは(修理や燃調を取るなど)弄りたくない!なんでそんなに意味のないことを何年も掛けてするの?
と言われた。もっともだ。でもパーワージャンキーで、壊れるまで追い込んで、限界を知り、そこからマージンを取って(デチューンして)乗りたいという、言うなれば、【ゲロを吐くまで思いっきり食べたい&飲みたい】【吐いて初めて限界が判るもの】【その限界までのプロセスを楽しみたい!】がポリシーの私は、違うルートからめげずにリトライだ。


VPクラッチ

      取り付けには加工が必要だそうだ。               私のはマグラの油圧           



遠心クラッチだなあ スクーターみたいだ。さあ、次はエンジンリカバリーだ!


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