アイ、ロボット★☆(残念!)
殆んどジョークを言わない真面目なウイル・スミスにちょっとガッカリ。造反したロボットがヒロインを人質にした時のウインクがこの映画の大きな意味を持つが、ストーリーは正直なところラストの20分以外は眠かった。さらにアウディRSQを筆頭に近未来車は露骨にアウディだらけで、X−MEN2のRX−8のカッコ良さとは大違い。やはりCGとSFXで描くロボットものは最近ややゲップ気味であり、凄い映像表現にも驚かなくなってしまった自分の感性は、香水のつけすぎのオバサンと同じかもしれない。コテコテに飽きたらお茶漬けかもね!
追伸 @凄さを宣伝するこの映画のTVスポットCFを見るたびに思いは複雑。
Aヘル・ボーイも見たが、やはり退屈だった。リディックも退屈だったのでもうSFものはゲップ状態!
ビィン・ディーゼルのリディック★☆(残念!)
前作にあたるピッチ・ブラックから派生した関係にあり、彼の悪のイメージを拡大させて超人的な破壊力と運命的な使命を重ねたSFだが画面テンポが速すぎるし、ストーリー的にも途中何回か中弛みがあり、感情移入が出来ずに引き込まれなかった。マトリックスのザイオンや救世主とダブる事はないが、何故か前後の設定の解説に振り回されて引いてしまい、圧倒的な迫力の映像もさほど楽しめなかった。DVDが発売されたら何度か見直せば印象も変わると思う。ディアブロもイマイチだったので彼の傑作であるトリプルエックスを超える新作を期待したい。で、後日DVDも買った。
『シュレック2』★★★★☆
ん〜ん。高い全米興業成績ほどでは無いというのが率直な印象。ハチャメチャ・パロディで結構盛り上がるが、吹き替え版はダウンタウン浜田の関西弁にもちょっと違和感を感じた。ただ前作で、おとぎ話の定番であった美男・美女&王子様・王女様を圧倒的なリアルなCGで根底から覆したインパクトは、醜さの容認という強烈なメッセージを前作と同様に新鮮に引き継いでいる。ただし決して史上最強ファンタジー作品ではないが、新キャラクター(長靴をはいた猫)の登場でドタバタ度はスケールUPしている。でも最近の殆んどの大作は最初から3部作構想があり、何と本作は3が出会う前の話、4は二人の子供の話しと聞くと(ストーリーより描き方に興味はあるが)何となくさめてしまった。
さらには新キャラの長靴をはいた猫が人気で、単独映画になるそうだが、ファインディング・ニモとは異なり、映画館で一度見たらこれら作品のDVDを私は要らない。でもDVDも買っちゃって何回も見ており、BSはビジョンでも何度も見ているが、“人を見かけで判断する目を欺く”という点では確かにスケールUPしているなあ。
2008.09 追記 パート3を見た。大騒ぎのスケールは大きいが、私は2が好き。
イノセンス★★(別べージ)(残念!)
*9/15DVD発売 ツタヤはガイドブック付き予約特典あり
★★★★
大好きなSFドンパチものではないが、失意の中から主人公が異国での人とのふれあいを通じて元気を取り戻すという、いかにも中高年女性が好きそうなストーリーであり、誰も死なないし穏やかな気持ちで結構楽しめた。主役のダイアン・レインは天才子役→青春映画のヒロインのイメージだったが、本作では枯れた味わいで良い味を出している。WOWOWハイビジョンで録画し時々見る。