注 以下は3年以上更新していません。最終更新2008.03.08

全米公開初登場第一位!とかスポットCMでのタレント(とくにオスギ)&観客の感動コメントは絶対信用しない方が良い。
今後の劇場公開予定を見ても食指が動きそうな映画が無い! 現在、私の銀幕の世界は不毛の時期。
加えて、2006年1月に70インチ・リアプロを買ってから
WOWOWのBSハイビジョンにハマっており、米国のドラマ系、劇場未公開版やB級サスペンスを毎週20本程度のペースで見ており、DVDと映画館は長男出生と共にかなり遠のいてしまっており、ボチボチBDの映画ソフトを買う程度!




ダイハードのパート4なんて、興行成績狙いで映像は過激でも、中身は希薄なのでは?と、半信半疑で見たが、コレはド派手なシーンに不感症になりつつある私にも、見ていてなぜか描写に新鮮味を感じ、久しぶりに見応えのあるアクション映画になっている。

典型的な巻き込まれ型ヒーローであるブルース・ウイルスは、相変わらず準備万端の手強いテロリストに対峙せざるを得ない状況に追い込まれて【最強の邪魔ヲヤジ】へと変身するところは毎度おなじみのパターンであるが、相変わらず【痛カッコ良く】健在である。

さらに、この映画は【サイバーテロ】というテーマ以外でも、他の映画に微妙に似ているアクションシーンがいくつもあったが、同じ相手と延々と素手でファイトすることもなく、ストーリー展開も無駄・矛盾が無くて迫力が抜群なうえに、最近流行の盛大な手ぶれカメラで故意に迫力を出す表現が比較的少なく、リアルな残虐シーンをやや控えて、対決は必ず短時間で終わるのもテンポを良くしており、2時間を超える作品だが、中だるみせず最後まで飽きさせない。

インディペンデンス・デイを連想させるほどスケールの大きいクラッシュ・シーンが休むヒマ無く連続して、一瞬ローランド・エメリッヒとジェリー・ブラッカイマーが制作でタッグを組んだのかと思ったが、カーアクション映画として見るなら【マッドマックス】以来の出来とも言える。とにかくカタイこと言わずに見てスカッとしましょう!





 

待望のソフト!『トランスフォーマー』
このためにHD−DVDプレーヤーも買ったが。日本の変身玩具(ミニチュアカーが合金ロボットに変身)をヒントにした映像表現は確かに凄いが、何のメッセージもなくスピルバーグ作には宇宙戦争と同様のがっかり。でも、バンブルビーが変身する5代目カマロはややマスタング似だが、質感も高くとてもカッコ良い!! 最後は彼等が地球に留まるところを見るとパート2狙いかも。




待望の絶賛キラーソフト!『ドリームガールズ』★★★★★★(満点以上)
映画館で見て、アカデミー賞授賞式でも何曲か聞いて超大ファンになった。この作品は60〜70年代のダイアナロスとスプリームスをヒントにした、女性コーラスグループの波乱の道のりを描くブロードウエーミュージカルの映画化だが、挿入歌に同時進行して入念に吟味されたストーリー展開がとにかく素晴らしく、一曲の挿入歌の始まりと終わりでストーリーが確実に進むので見ていて全く飽きないし隙がない。

このソフトの為に3台目となるパナソニックのBDを買ってこの映画を現在35回は見た。とにかくエンドロールを見ているだけでも感動してしまう。ポータブルDVDプレーヤーでも見るため、DVD版も買ったし、HD−DVDも2枚持っている。

ヲヤジ世代にはモータウンレーベルの懐かしさと、その後のテンプテーションズ、スリー・ディグリーズ、エモーションズさらにはジャクソン・ファイブをも連想して懐かしさがこみ上げてくる。ただし現存するベリー・ゴーディー(モータウンレーベルの創設者)をやや商機の鬼と描いているところが現実とは違う。

しかし、それらを知らないヤングでもTLCやディスティニー・チャイルドのイメージで、ビヨンセと本作でアカデミー助演女優賞を受けたジェニファー・ハドソンのゴスペル・チックでパワフルな歌声は共にMTVとしても充分楽しめるし、エディ・マーフィーの歌唱力にも驚いた。さらにジェイミー・フォックスは主演作『レイ』も良かったが、本作での彼も素晴らしい。この映画を見た後に日本の女性シンガーの曲を聴くとすごく貧弱に感じてしまう。

言い方を変えると、ヲヤジ世代にはダイアナ・ロスを連想し、若者にはビヨンセそのものを直感的に楽しめる映画だ。


サントラCDも各シーンが目に浮かぶような傑作

さらにアフターフォローでビヨンセ関連モノは

ダイアナロスの1967年頃のライブ
アイク&ティナ・ターナーのライブ
映画ファイティング・テンプテーションズ
2004年アカデミー賞でのプリンスとのライブパフォーマンス
2006年のロンドン・ウエンブリのライブ
2007年の武道館バースデーライブ
2008年アカデミー賞でのティナ・ターナーとのコラボ

などを録画したBDアーカイブから引っ張り出してよく見ている。


映画「キャデラックレコーズ」
ゴールデングローブ、アカデミー賞ともに話題を席捲した「ドリームガールズ」に続くビヨンセ主演の最新作で、チェス・レコーズという実在したレコードレーベルの創立者レナード・チェスについての物語でチェス・レコーズの隆盛と衰退を描いた、映画「キャデラックレコーズ」。内容はカニエ・ウェスト、モス・デフ、ビヨンセなどで構成され、ほぼビヨンセの曲が収録されるという噂。映画の舞台設定にあわせて音楽も60年代フレイヴァーが満載の予定。エタ・ジェームズの「At Last」のカバーを収録予定。


とにかく
スターウオーズ
ターミネーター
バック・トゥ・ザ・フューチャー
インディアナ・ジョーンズ
と並ぶ大傑作



歌もの・成長ものとして
レイのレイ・チャールズ
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道のジョニーキャッシュ
歌もの・フィクションものとして
(駄作と呼ばれているが)グリッター/きらめきの向こうにのマライア・キャリー
コヨーテ・アグリー

も私は好き。




新作DVDもなぜか不作続きの中で、私の『ツボ』にハマってしまった2作がこれ!


ナイト・オブ・ザ・スカイ★★★★★(満点)

CGを使わずリアルな飛行シーンだけでも『航空ファン』の私には名作トップ・ガンを遙かに超える傑作だ!今までフランスのアクション映画はどことなく幼稚でハリウッド物よりかなり見劣りしたが、この映画はそんなことは無いく、パリ市内の空撮などサービス精神も盛り沢山。

微妙にアメリカへの対抗意識も散見するが、とにかくフランス空軍の絶大な協力は素晴らしく、個人的にタンデム・グライダーのエアロバティック(くるくる回るマニューバリング)が大好きなので、ターンの雰囲気が抜群に伝わってくる。今年前半のナンバーワンである。



カーズ★★★★

人間は一切出ず、飛んでるハエまで自動車!『自動車マニア』の私にはこれも好感度が高い。充分に実写を吟味して作られたNAS・CAR風のレースシーンも良いし、このテのアニメは画が綺麗で分かり易ければGOOD.とくに、ライトUPされた街で愉快に踊る車達は素晴らしい。でも996はセクシーだなあ! DVD,BD(WOWOWのハイビジョン録画)で楽しんでいる。




ドミノ
★★★

R15指定の残虐さで回想されるこの映画は、キーラ・ナイトレイが好きなら飽きないが、カットとズームで目がチカチカした。






SIN CITY画像なし、星なし

ん〜ん。このモノクロでタランティーノ風の残虐さは何なのだろう?気軽に楽しめるセクシー・アクションを期待していたら、キャストも素晴らしいのに見ていて退屈で残念だった。この作品のことは忘れよう。






ファンタスティック4★★★★☆

アメコミ発の軽快なSF。ゴチャゴチャ言わずに見れば意外に楽しめる。ローリー・ホールデンも見れたし、自分で問題を起こし解決する岩男も良いし、ダーク・エンジェルのジェシカ・アルバもGOOD。大したメッセージは無いが、その割には良くできている。軽薄痛快活劇の王道!DVDが出て買った







バタフライ・エフェクト★★★☆

自分探しと周囲の幸せを願って過去を弄くりまくることで、シリアスに何度も違う過去をやり直すシツコサが新鮮であり、どこか映画“悪いことしましょ!”やTVドラマ“トゥルー・コーリング”にも通ずる輪廻でSFサスペンスとしてもGOOD。傑作“バック・トゥ・ザ・フューチャー”や“タイム・コップ”や“マイノリティ・リポート”のように一度だけ過去を弄くるのではなく、ココまで繰り返されると、何回やり直しをしても結局自分の都合の良い過去は難しく、無私・無欲の心がないとダメなんだなあ!などと思ってしまう。
WOWOWのハイビジョンでディレクターズカット版を見て、改めてコレは面白い!と思った。





チーム・アメリカ★★★


下品、乱暴、猥褻、無神経な人形劇ではあるが、意外と新鮮だった。でも子供向けではない事は確かである。無表情のはずの人形が時折見せる表情になぜかはっとさせる時があった。






亡国のイージス★★★


戦国自衛隊1549に続く自衛隊全面協力の上に大型セットと豪華キャストで作られている。そしてFTGとか先任伍長とかの専門用語と、CGを使わず甘さやユーモアを排除したストーリー展開は、平和ボケした日本に対しての警鐘の割には変なヒューマニズムが顔を出してやや消化不良。この映画はラブ・コメ大好き人間にはダメであり、 戦闘メカと訓辞(説教)大好きという点では押井守作品にも通ずるヲタクさを感じた。久しぶりに堅くて夢の無いシリアスなだけの邦画を見た。でも三沢基地のF2戦闘機の実写が見れたのは儲け物。





ロボッツ★★★☆


とにかくレトロクラシックなロボットのパーツの質感が素晴らしく、5〜60年代の家電やアメ車を連想させるような色、素材感が気に入ってしまい公開前から勝手に盛り上がって待ち受け画面もロボッツ! バージョンアップや補修用部品という言葉が頻繁に出てくるが、ストーリー的には子供向けドタバタで展開する小粒のファンタジーで、たいした事は無いが、いかにもアメリカ的なノリで価値観を押しつけてくるところがやや鼻についたし、吹き替えの山寺宏一はシュレックとカブルなあ。引きこもりの社長(ビッグウエルド博士)はビル・ゲイツへの当てつけだろうか?この作品は描いている内容よりも描き方を楽しむだけかもしれない。







アイランド★★★★☆


ストーリー的には単純なクローン量産の話しだが、セットや乗り物が素晴らしく、最近の近未来SF物のベストといえる。ジョン・ウーにも作風が似ているが、やはりマイケル・ベイはサスガでありバッドボーイ2を彷彿とさせるカーチェイスなど期待を裏切らないテンポとアクションで楽しませてくれた。ヒロインもロスト・イン・トランスレーションの時とは違いGOODだが、もう少し露出シーンが有れば満点だったのに!






STAR WARS エピソード3


このエピソード3はとにかく入念に作られた画像で大作として認めざるを得ないが、あまり興味のない人は見なくても大損をするわけではない。さらにユーモアが少なく、畳みかけるようなつじつま合わせや、アナキン・スカイウォーカーがやや幼稚で衝動的性格に描き過ぎている点もあったが、開始早々の戦闘シーンの迫力、手持ちカメラを排除した安定感の有る画角などに広大で緻密な描写が相まって圧倒的な大迫力映画の王道を行く映画であり映画館で2回見たが二度目でもその緻密さに改めて驚いた。

個人的には20年以上前からのお気に入りで“
遠い昔、はるかかなたの銀河系で、、、”が出るとゾクゾクしてしまうし、今でもリメイクされたエピソード4,5,6はよく見ているがハリソン・フォードの偉大さをなぜか今回再確認した。当初は3部作の3連で9本がセットと思っていたが、コレが最後らしく、充分楽しませて貰ったコノシリーズに“アリガトウ!”を送りたい。でもスピンアウトしたイウォーク・アドベンチャーのように派生するシリーズを期待したいなあ。














STAR WARS エピソード 2.5★★★


やや荒っぽい2Dアニメだが絵コンテを見ているような気分で意外と新鮮。
エピソード2と3の間のストーリーと云うことで、このシリーズが好きな人にはタマラナイ魅力あり。







運命じゃない人
★★★☆

人物の視点を変えて何度も繰り返される伏線だらけのシーン展開が笑えて楽しめた。





おまけつき新婚生活
★★

ロードショー初日は洗顔石けんのオマケがついた。
したたかな周囲に翻弄される善人カップルと、最後まで善人か悪人かの判断が付かないお婆さんとの絡みが絶妙であり拍手である。








宇宙戦争


映画館で2度繰り返して見たが、ストーリー的には結構空っぽで、あっけなく終わるラストを含めて、この作品は面倒な理屈抜きで単なるパニック映画としてアタマをカラにして迫力だけを楽しむのが良い。スピルバーグは911の危機感や家族愛を謳っていると言うが、どう見ても地球戦争だなあ。

傑作のマーズアタックをリアルに真面目に大迫力にしたという感じで、ETのファンタジー感は一切無くローランド・エメリッヒに通じる雰囲気もある。
作品自体は★だが音響効果は★★★★★で映画の感動は50%が音響だと改めて実感。今流行のサラウンドではなく、センサラウンドという重低音のシステムが30年ぐらい前の大地震という映画で有り、スピーカーのウーハーがガバガバ揺れるのその当時見て驚いたが、この作品も重低音、炸裂音、ダコタ・ファニングの絶叫が相まって久しぶりに音響効果抜群の映画を見た。DVDが出たら新しいオーディオ・チェック・シネマのリファレンスとして自宅のホームシアターで是非とも楽しみたい。






電車男
★★★☆


2ちゃんがベースなのかよく判らないが、どぎまぎヲタクに結構笑えて面白かった。何でもオッケーで、物分かりの良すぎるお嬢様との絡みには、何でそんな彼に惹かれたのかという???はあるが、もっと強引に迫るとか、更にあのお嬢様が実はめちゃくちゃなキャラで、気まぐれの感謝心にウブなヲタクが振り回される展開で女性恐怖症を煽るのも、破廉恥で面白かったのに!韓国映画の猟奇的な彼女とどうも比較してしまが、こんなにウマイ話がホントなら私も電車に乗ろう!時々行く秋葉原や汐留レストランが頻繁に出てきた。TVシリーズも見ているがこちらの方が映画よりブサイク加減がGOODだ!




バットマン・ビギンズ


子供の頃からスーパーマンやスパイ大作戦などのTVシリーズと同様にバットマンもよく見ており、ぶん殴るときの“BANG!”などの吹き出しも懐かしい。前回の映画シリーズはスピンオフしたキャットウォーマンまで楽しんだので、今回の作品は楽しみにしていた。解説調で生い立ちの整合性と武器のカラクリ説明に拘る余りやや真面目すぎて感情移入が出来ない面も有ったが、スターウオーズのエピソード3の様に謎がつながり、不幸な富豪の勧善懲悪ゲームがよく見えてきた。でも渡辺謙は尻切れトンボだなあ。









アビエイター
★★★★☆
ナショナル・トレジャーがひどかったので、もともと飛び物は趣味でもあり好きだが、マーティン・スコセッシ作に私には十分に感情移入出来て長編ながら結構楽しめた。ただ描いているのが謎の大富豪の一生の中でのワンカットなので、レオの強迫神経症が次第に悪化していくのは判ったが、元々なぜあそこまで先進的で利発で大成功を収めたのかという本質的なところでは見終わってちょっと解せなかった。でもあの大型飛行艇は現実には一度だけ海上移動したのみで飛ばなかったような気もするけど。
関係ないが、なぜか株ゲームで有名なIT実業家と(雄弁さは別にしても)イメージがダブるなあ。ということは彼らも陰ではプレーボーイ!?




ジェリー・ブラッカイマー製作のニコラス・ケイジ主演のを待って、見た。

ナショナル・トレジャー☆無し   がっかり!


あ〜あ!やっちゃった。キングアーサーで私の中では転けてジェリー・ブラッカイマー起死回生の期待作と思いきや、期待をまるで裏切る満足度。徳川埋蔵金を探す藤岡猛探検隊のアメリカ版で、とにかく英単語の謎解きに終始し、 観る者をぐいぐい引き込むような展開とラストの度重なるどんでん返しを期待していたら、英単語の謎が解けると同時に映画もあっけなく終わった。独立戦争に縁がない国ではアメリカかぶれの日本でさえ、キリスト物や古代物と似てアメリカ建国の歴史予習がないと、今ひとつピンと来ないのはやむを得ないのかなあ? たかが230年しか経たない国の歴史には重みが無いのかも?




シャーク・テール
吹き替え版を見たが、当然デ・ニーロやウイル・スミスの片鱗もなく、擬人化した魚社会をニューヨーク風海底と生粋のアメリカンの乗りで描いており、子供向けであって、子供向けで無いような印象。シャーク=悪という似た食物連鎖の設定ながら、ニモが 家族愛を軸にどう生きるか? を説いているのに対して、本作は魚社会をどう泳ぐか?=人生をどうあしらうか?を描いており、見終わってもさしたる感動はなかった。些細な勘違いから楽しく魚が大騒ぎするだけのアニメで、作品としてのニモの偉大さが良くわかった。しばらくこの手のアニメは食傷気味でゲップがでそうで、つられてロボッツまで興味を失いそう








トルク★★★

単館ロードショーで見逃し、DVDで見た。ワイルドスピードのバイク版だが、どことなくニコラスケージの60ミニッッにも似てるけど、アリエネェ〜ようなスタントシーンに思わず呆れてしまったが、まあバイクも格好いいし、コレも有りかな?とうい感じ。ラッパーのアイス・Tは凄みがあった。
似たような映画で、バイカー・ボーイズもある






ゴジラ、FINAL WARS
★★★★★(満点)

このシリーズは初期のゴジラ対モスラ(ザ・ピーナッツが出ていたやつ)を小学校低学年に劇場で見て、本気にして怯えてしまい、しばらくは夢にも出たような思い出がある。しかし以後のシリーズはあまり映画館には行かず、もっぱら地表波TVで見る程度であり、毎度のように時の権力者や自衛隊が出てきたり、核実験の後遺症を引きずっているようで、要は私はマニアではない。

そして全く関係ないが恒例のXHK紅白歌合戦が毎年陳腐化する中で、ゴジラも正直もう自分の趣味ではないなあと思ったが最後だからと何も期待せず映画館に行ったが今回の最終作は正直なところ絶賛ものであった!
ハリウッド映画のあくまでもリアルさを追求する路線とは異なり、建造物の破壊シーンなどもレトロな作風を守っており、それが逆に新鮮な感動を呼び、40年近く前の感激を彷彿させた。ストーリーはインディペンデンス・デイやマトリックスにも通じる部分もあるが、出し惜しみなく総動員で描かれる盛り沢山の各シーンは、下手な芝居やクサイセリフまで許せてしまい、最後まで中だるみせず一気に見られて十二分に楽しめた。ハリウッド版のゴジラの前にも国内で、最後の、、、をキャッチコピーにしたような気もするが、今回のファイナル・ウオーズはヲヤジ世代には見納めとしてふさわしい立派な邦画である。





  
カンフー・ハッスル★★★☆

小林サッカーの続編らしいが、テーマがスポーツからバイオレンスにシフトして、やれば出来る!のスポコンから勧善懲悪と誠実さへのシフトで前回ほど新鮮ではないが、痛くない暴力の笑いが随所にはある。どことなく、ムトゥ踊るマハラジャを連想したが小林サッカーで見慣れたキャラが繰り出すドタバタは前作のファンなら結構楽しめる。







エイリアンVSプレデター★★★☆


若干の謎解きと双方のシリーズの延長とリメイクを織り交ぜながら、硬派のSFとしてはグイグイ進んでいくストーリー展開だが、双方のパート2とパート2の合作リメイクという印象。全体的に暗い回廊シーンが多いがスターシップ・トゥルーパーズ2やピッチブラックよりも好みの展開であった。
でも、シガニー・ウィーバーが出ないのは失礼ながらシリーズとしては新鮮であり、シュワチャンやダニー・グローバーも当然不要で、強いて言えばエイリアン2でアンドロイドだった彼が出世したのだから、同時に4のウイノナ・ライダーが主役で見たかったのは私の個人的願望。人類がどちらとタッグを組むかは見れば判るが、女性のパワフルさは、リプリーが居なくても健在で結構楽しめた。






Mr.インクレディブ★★★★

スパイキッズのオトナのアニメ版の感じもあるが、丹念な作りも良いし、毎度の事ながらピクサー作品は安心して楽しめる内容であるが、描かれている家族愛よりもスーパーパワーを持て余したミュータントという点ではX−Menシリーズとも通じる物を感じた。それぞれのキャラクターの描き方も丁寧でリアルな黒髪と駆け足で爆走する画面展開などは、実写を超えるような迫力がある。ただどうせだったら、つまらない家族愛!?などよりも、正義感を勘違いしてハチメチャに暴れ回り収拾のつかない家族の成長・変化・絆を描いた方が、本当の家族愛なのかも知れないが、封建的なウオルト・ディズニーがそれは許さないであろう。次回作CARSを終えた後のPIXERの本領発揮を期待したい。まったく関係ないが「王様のブランチ」の、はしのえみ がこの映画のスポットCMに出ていたが個人的には小倉優子と並んで私は生理的にダメなので、なぜかこの映画の印象まで落としてしっまっているのが、ん〜ん、残念!




これ貰える!

スカイキャプテン★★☆

リーグ・オブ・レジェンドにも通じるような不思議なレトロ調SFであり、独特の雰囲気を醸し出すCGの世界だが、途中何度か中だるみはあるものの、期待せずに大雑把な心で見れば意外と作りはマトモであり楽しめるが、見終わっても無果汁のジュースの様にわずかな清涼感以外には何も残らないあっけない映画であり、3人の豪華キャストが見れるだけで幸せな方にはオススメだが、(私は好きだが)映画に醍醐味と感動を求めるなら、この映画の中身は空っぽだ。







80デイズ★☆


かなり昔の映画=80日間世界一周を子供の頃映画館で見て、さながら全世界のダイジェスト版として、富士山やインディアン、気球での山越えなどにハラハラしながらも見入って、LDも10年以上前に手に入れて見ていた。80デイズはそのリメイクだが、あまり前評判が芳しくなく、シュワチャン最後の出演と聞いて見に行った。

今回は主役のヒーローも何となく存在感が薄く、ジャッキー・チェンの登場で東洋チックなカンフーアクションで前作の英国人の気品・風格をディズニーがかなり落としてしまっている。
確かに壮大なスケールも緻密なストーリーやヒネリも無く、とげ抜き油抜きで無難に、時にメルヘンチックにCGを用いたり、急に実写の壮大さを強調したりのチグハグさと、ただ駆け足でドタバタと旅する描写には何の感動もないが、19世紀をSFチックに描いている点ではそんなにひどい作品ではない。さらに判りやすい勧善懲悪と
誰も死なないのも良いし、モニク役の無名に近いセシル・ド・フランスも意外とカワユクテ新鮮だった。






ディープ・ブルー★★★★☆

CG/VFXに飽きたので行ってみた。
BBC製作でナレーションも米語ではなく英語+音楽(ベルリンフィル)という退屈なイメージとは違い、NOフェイクな画像は久しぶりであり、ダイナミックに、時には食物連鎖の残虐さもそのままで希有な実録ドキュメントに驚いた。とにかく魚群の群れのスケールが壮大であり全体は単調な作りながらも、驚くようなシーンもいくつかあり飽きさせなかった。

全く人間が出てこないドキュメントも、ネタ切れSFドンパチ映画に飽きたら良いかも知れない。





キャット・ウーマン ★★★★

題名を聞くとミッシェル・ハイファーのイメージが強いが別にバットマンを知らなくても楽しめるし、最近のアメリカン・コミック誌もの映画と色々似ているがパワフル女性の活躍はそう悪くはない。
全米ではあまり振るわなかったらしいが、判りやすい展開でハル・ベリーの露出ファッションジョン・ローン似の刑事やシャローン・ストーンも含めて悪くはない。ただ全体的に少なめのキャストと平凡な展開でスケールがやや小ぶりなだけで、あまり期待せずに見れば結構シンプルな勧善懲悪の佳作だと思う。2046に比べればまだマシ。







2046 星無し *大コケ

香港系豪華キャストとミステリー・トレイン、アンドロイドといった言葉に釣られて映画館で金と時間の無駄をした。不愉快な苛立ちで退屈からの睡魔が消えてしまい途中で何度も席を立とうと思ったとにかくむやみに冗長で意味不明であり、観客の殆んども見終わると???で、ただ黙り込んでしまっていた。2004年に見た中で最悪の映画である。キムタクのナレーションもセリフも稚拙で弱々しく女性ファンならずとも彼の魅力を感じなかったと思う。製作に何年かかろうと、如何に撮り直しをしようと、判りやすく楽しませる要素が欠如して単なる監督の妄想や思いつきの自己満足に終わっている。昔のフランス映画のように難解であり、こんな映画よりも荒唐無稽のドンパチものや、リメイク、パクリ、パート2モノの方が絶対に楽しめる。

要はプレイボーイの妄想をSF小説に絡めて豪華キャストで暗く長々と描いたポルノ作品だ。






バイオハザード2★★☆

時間調整で偶然見た。前作は扉の開け閉めがやたら多い映画だなあと思っていたが、今回は前作を引き継いだ部分もあり確かにスケールはUPしていて随所にSFXの素晴らしさは有るし、前作と同様5THエレメントを思い出すようなミラ・ジョヴォビッチの露出サービスもある。しかし主人公を始め各キャラクターの心の内面というか、どうしてその気になったのか?やシーン毎の感情の描写が抜けており、それらの気持ちが伝わって来ない分だけ見ていて感情移入があまり出来なかった。考えてみればある時目覚めると、とんでもない使命を課されてスーパーパワーで敵やゾンビを倒しまくるという巻き込まれ形ストーリーは、その使命遂行がまさにゲームと同じ描き方でありこの映画の目的であり感覚なのかも知れない。
さらに効果音・衝撃音がやたら雑で喧しく、拳のパンチで金属音は無いだろ?と醒めてしまった。さらに最近の傾向だが画面が寄りすぎ・カメラが手ぶれ過ぎで、高い動体視力がないとこの映画も楽しめないかも知れない。個人的にはバイオハザードのゲームもやらないので、コミック誌・テーマパーク・ゲームからヒントの映画は原作を知らないと楽しめないのかなあ?






ヴァン・ヘルシング★★★★☆

もはや映画はCGやSFXの凄さだけでは相手にもされない時代だと思うし、AVPやフレディVSジェイソンなど悪役対決のオールスター戦が映画でも華やではあるが、この作品は別に歴史的なモンスターやキャラクターに拘らなくても、モノトーンとカラフルさ、逆立ちするドラキュラ花嫁のカワユさと醜さなど随所に新鮮味タップリであり、狼男の変身も見事だった
ストーリーや謎解きも矛盾は少なく、X−Menシリーズのウルヴアリンが、何で拳から剣が出ないのか不思議に感じたが!?相変わらず元気であり、活発なケイト・ベッキンセールの呆気ない顛末だけは疑問だが、この作品は、期待しないで見たら意外と面白く十分に楽しめた。とにかくスパイダーマン2のようにウジウジしない明快さがイイ。DVDも買った。





アイ、ロボット★☆(残念!)

殆んどジョークを言わない真面目なウイル・スミスにちょっとガッカリ。造反したロボットがヒロインを人質にした時のウインクがこの映画の大きな意味を持つが、ストーリーは正直なところラストの20分以外は眠かった。さらにアウディRSQを筆頭に近未来車は露骨にアウディだらけで、X−MEN2のRX−8のカッコ良さとは大違い。やはりCGとSFXで描くロボットものは最近ややゲップ気味であり、凄い映像表現にも驚かなくなってしまった自分の感性は、香水のつけすぎのオバサンと同じかもしれない。コテコテに飽きたらお茶漬けかもね!

追伸 @凄さを宣伝するこの映画のTVスポットCFを見るたびに思いは複雑。
   Aヘル・ボーイも見たが、やはり退屈だった。リディックも退屈だったのでもうSFものはゲップ状態!







ビィン・ディーゼルのリディック★☆(残念!)

前作にあたるピッチ・ブラックから派生した関係にあり、彼の悪のイメージを拡大させて超人的な破壊力と運命的な使命を重ねたSFだが画面テンポが速すぎるし、ストーリー的にも途中何回か中弛みがあり、感情移入が出来ずに引き込まれなかった。マトリックスのザイオンや救世主とダブる事はないが、何故か前後の設定の解説に振り回されて引いてしまい、圧倒的な迫力の映像もさほど楽しめなかった。DVDが発売されたら何度か見直せば印象も変わると思う。ディアブロもイマイチだったので彼の傑作であるトリプルエックスを超える新作を期待したい。
で、後日DVDも買った。

   






『シュレック2』


ん〜ん。高い全米興業成績ほどでは無いというのが率直な印象。ハチャメチャ・パロディで結構盛り上がるが、吹き替え版はダウンタウン浜田の関西弁にもちょっと違和感を感じた。ただ前作で、おとぎ話の定番であった美男・美女&王子様・王女様を圧倒的なリアルなCGで根底から覆したインパクトは、醜さの容認という強烈なメッセージを前作と同様に新鮮に引き継いでいる。ただし決して史上最強ファンタジー作品ではないが、新キャラクター(長靴をはいた猫)の登場でドタバタ度はスケールUPしている。でも最近の殆んどの大作は最初から3部作構想があり、何と本作は3が出会う前の話、4は二人の子供の話しと聞くと(ストーリーより描き方に興味はあるが)何となくさめてしまった。

さらには新キャラの長靴をはいた猫が人気で、単独映画になるそうだが、
ファインディング・ニモとは異なり、映画館で一度見たらこれら作品のDVDを私は要らない。でもDVDも買っちゃって何回も見ており、BSはビジョンでも何度も見ているが、
人を見かけで判断する目を欺くという点では確かにスケールUPしているなあ。

2008.09 追記 パート3を見た。大騒ぎのスケールは大きいが、私は2が好き。







イノセンス(別べージ)(残念!)
*9/15DVD発売 ツタヤはガイドブック付き予約特典あり



★★★★

大好きなSFドンパチものではないが、失意の中から主人公が異国での人とのふれあいを通じて元気を取り戻すという、いかにも中高年女性が好きそうなストーリーであり、誰も死なないし穏やかな気持ちで結構楽しめた。主役のダイアン・レインは天才子役→青春映画のヒロインのイメージだったが、本作では枯れた味わいで良い味を出している。WOWOWハイビジョンで録画し時々見る。