直線上に配置                   

闘病生活     

 2003年

SARS
帯状疱疹と腎炎で入院する前日まで海外にいたという私の言葉で、病院も一時騒然とした!会う人会う人に事情を説明するのが厄介だった。

先生
先に生きて、先生。でも医師も看護師も若い!でもケァフル・チアフルで、さすがホスピタリティ精神とは良く言ったものだ。

                               
                             某大学系病院
                             主治医のお二人
                             どちらもカワユイ
 針は怖いぞ!  


この痛みを忘れるな。飽食のツケは辛いぞ!の意味で撮影。メールで知人に配信したら不評だった一枚。逆流する血液が痛々しい。でも、本当は見舞いに来る人の殆んどが、日頃のお返しに、惨めな私を見たさに来るが、入院を楽しんでいる姿を見て呆れてしまうので、こんなに苦しいんだぞ!を説明するために、わざわざ持ち込んだカラープリンターで印字して病室の壁に貼って、本当に治療を受けている事を説明するために撮影。自動巻時計は、絶対安静命令下でも何とか時を刻んでいた。


クイーン・オブ・バンパイア

“痛いですよ!”“グサッと行きますよ!”
と素直に教えてくれる看護師さんは良い人か?それとも悪い人か?緊張の一瞬! でも、“私ヘタなんです”は言わないで!?



最高で一日8回も繰り返される、採血というバンパイアの儀式 下手なバンパイアさんに当たると、内出血で数日間は腕が青くなる。カメラ目線でバンパイアさんも楽しそう?



環境整備  シアターシステムSTAGE2へジャンプ

入院は、いやいや入ったら、地獄か刑務所。どうせなら思いっきり楽しんでやろうと、いつもの遊び心に火がついた!

 
オリンパスのアイ・トレック(昨年6月完了)は2m先に70インチのワイド画面と同じ効果のある液晶眼鏡がDVDとペアで大活躍。抜け出しては買い集めたDVDの映画は、新作を含めて一ヶ月で80本は見た。映画通になれそう。もちろん特典映像やメイキングクリップまでじっくり堪能。サラリーマンには出来ない極楽生活!?楽しいので出たくないと言ったら、医師から、そこまでココで楽しむのは、かえって不健康だと言われた。ノートPCは東芝、このあとデジタルカメラD60やプリンターも持ち込んだ!PHSカードでメールだけはやっちゃった。21時の消灯後は大型バッテリーで5時間近く持つので、病院玄関で持参した折りたたみ椅子でゆったりと!工具も充実、あとは半田ゴテがあれば最高だった!オール電化で、たこ足配線。電源が足りない!



行方不明

いつも居ないと不評につき、元部下の協力で、院内でパワーポイントのクリップオンラインからイラストを落として作成。
  
退院したらデートしましょ!のカードは作らなかった!


苦しい闘病生活

         
  MRI.RI(核医学検査).CT.各種エコー、末梢神経チェックなど       
                                                    


最初はルンルン、最後は地獄の心臓負荷試験。何と全力疾走を、へばるまでやり続ける!私は6分でダウンした。心臓バクバクで、気分が悪くなったが、そこからの回復具合も観察の内だとさ!
入院中は、サングラス+海パンで通した。リゾート?いいえ、ハーレムでした。


ひととき

  
でも大半は梅雨前の日光浴!日焼けで、皮が2枚むけた。これはメール添付で最高に不評だった画像。これで見舞客が激減し、家族まで見舞いに来なくなった。好きに寝て、好きに起きる。晴耕雨読ではないが、好きなことが出来て極楽である!


給食(お食事)

飽食の限りを尽くした私には最大の難関


夕食例1  

これで461KCal たまらなくなって、コンビニおでんを2個、メールで連絡し元部下に差し入れして貰う。おでんを持ってきてくれた本人が、もし家でこれが夕食といって出されたら、カーチャンをぶん殴ると驚いていた。しょーがねーだろ、俺はカロリー制限(制裁)を受けてるんだ!

    会得した事
       @21回噛んでから、ゴックンすること。            
       Aゆっくりと、おかずの味を充分に味わうこと          
       B食事は“ウマイ、素晴らしい”と自己暗示を掛けてから食べること。
       C頂けるだけ幸せと云う、感謝の気持ちを忘れないこと。     
       Dこの空腹感を忘れないこと。                 




おっと、これは抜け出して思わず食べた、渋谷勝一のヒレかつサービスランチ(内緒)でも食べきれなかった。


現実は、、、


夕食例2 これで、528KCal ホンマかいな?   牛どんが食いたい!


飽食を一時的にせよ反省すると共に、病院を抜け出して食べたいものを食べても、タンパク質とカロリー、塩分が心配で残してしまう。

ご飯と肉残し。でもこのあと、結局ラーメンと牛どんに行ってしまった!?


具だけだが、塩分が多いかな?

病院食になれると、外食は塩分過多でしょっぱい。旨い物は、大体高カロリーで高タンパクだ。味を楽しむなら、残すしかない。カロリーを計算したら、粗食にならざるをえない。
参考ページ

ちまちま、摂生して長生きより、ある程度の節度を持って、飽食は頻度を減らして生きられるだけ生きるのが、私の尊厳!であることを決意。

今までの質X量から、質X少量(食べ残すこと)で節度を保って飽食を重ねるぞ!


ささやかな抵抗



甘いものはだめっ!といわれて、見舞いにくれた、どら焼きを吊してアピール吹き出しの文面は“これぐらい喰わせろ!”です。入院中のデータはEXCELでバッチリ管理、医師への質問も履歴を残してデータマイニング構想はここでも健在。バーコードでのタスク管理は素晴らしいが、基幹にAS400を使っているようで、LINUX系サーバーと繋いで、血圧、血糖値でもアイ・モードから入力・閲覧出来るようにしましょうか?と提案!医師、看護師でカルテがWスタンダードになっている点や、履歴の閲覧性に問題ありで、ゴチャゴチャと、仕事心が顔を出す!




お薬も腹の足し!?


幸せな日

幸せな日=それは夕食が豪華な日



超豪華ヒレカツ御膳でございます。 これで582KCal だったら、毎日これを出せ!中性脂肪がなんだ! 無駄な脂質を排除した芳醇なお肉は、その厚みといい、柔らかい歯ごたえといい、久しぶりに味わうフライの衣の食感といい、口に入れた瞬間、その美味しさに思わず軽い目眩がした程でございます。併せて、過去の美味しい時の感動と喜びが蘇り、世の中にはこんなに美味しいく感じられる環境が有ったのかと、考えさせられました。何で、遠足に行った時のおにぎりが美味しいのか?海の家のラーメンが旨いのか?飽食の中で、いつしか渇きを忘れていましたね。思えば、年々贅沢になる一方の暮らしの中で、昔は美味しかった飲み物・食べ物を久しぶりに口にしても、その頃の思い出は蘇るが、味は何かこんなモンだったの?という違和感を感じるのは私だけでしょうか?人は皆、知らない間に、贅沢への後戻り出来ない階段を上っているのでしょう。


入院して、奢った口を原点に戻してくれた事は、
大きな成果だったと思います。



仮釈放

2003.06.14

DVDソフト100本とデジカメ2台ノートパソコン、カラープリンターとその他雑貨一式
シート下内も満タンだが、こんなに積めるとは思わなかった。ポルシェより積める!?病院の駐車場に置きっぱなしでコソコソ抜け出すのにも重宝し、入院中に280kmも乗ってしまったアドレスV100に感謝!
*さらに主治医の先生、日勤・夜勤担当の看護師さん、給仕の方々、駐車場の守衛さんなど病院関係者、メールで頻繁なリクエストに厭わず応えてくれた元部下、お見舞いに食えない甘い物を毎回お持ち頂いた方、安否を気遣うメールを頂いた方々、どうせ私のことだから大丈夫と放置された方々などに心から感謝致します。

おまけ 釈放の日に痛みが復活し、2日後に召還されて、硬膜下(脊髄)麻酔を施して貰ったが、改善せず、結局何と、精神安定剤を処方された! しばらく、一進一退でしょうが、本人は意外と気楽な脳天気!

追記 2003.06.21 (退院後一週間経過)

*未だに痛みは引かないものの、これも我が身の一部で同居人として受け入れた。そして、旅行というのは、異なる場所へ行くことで、新たな発見や・出会いがあるが、思い返すと今回の入院生活は、最初はウイークリー・マンション感覚だったが、退院後に思うのは、入院中も色々楽しめたし、同じ場所に居ようとも、沢山の自己発見と病理学的確チェック付で、完全ケア付の一ヶ月のパッケージ旅行のようだった。正直なところ、また入院しても良いかな!?と思うのは、不健全な考えだろうか?*元部下達に退院祝いを強要したところ、私本人は変わらず元気で、お祝いする気にはならないというので、私の腎臓の退院祝いをしてくれることになった!

追記 2003.06.27 
痛み対策にキセノン(Xe)の治療器 EXCEL-Xe (日本医広 http://www.nihoniko.co.jp/)で芯からほっかほか!ただ、効果が半日。でも硬膜下が効かない私のペインクリニックには朗報。


(再入院)HSSハイパーセンシティブ・シンドローム