2014.01.16

 

妻と友人をボロ市に送り届け、自宅への帰り道で、停車中に後ろから突然『コツン』と来た。追突とかオカマ掘られるというレベルでは無く、ごく軽い衝撃だったが、どうやら後ろの車が脇見でオートマ車のクリープ状態のままノーブレーキで私のポルシェの後部バンパーにコツンしたらしい。

直ぐさま110番して『事件ですか?事故ですか?』に『軽いコツンです!』で、PC到着まで約10分掛かり、その間に相手方の身元を確認しようとしたら、財布を忘れて免許証不携帯で身元を証明するモノは無し。オマケに他人の車だそうで、何もエビデンスが無い。さらに、勤務先が近くにあり自分の名刺があるからと、駆けだして行ってしまった。もしかして『盗難車の当て逃げ?』が一瞬頭をよぎった。 



新車から22年もの間、何度もプロの高価なポリッシュと専用完全密閉の車庫のお陰で、一切傷の無い鏡面ピカピカ・ボディが自慢だったが、、、
今回のコツンで結構幅広くスリ傷が出来て、縦には2本深い傷も入った。コレはコンパウンドでは消せないなあと、一瞬だが途方に暮れた。




相手のフロント・ナンバーには私のポルシェの血痕がくっきり!やがてPC到着と、名刺を持ったドライバーが帰って来てホッとした。本人の平身低頭の対応に、少し可愛そうになった。もし私が加害側だったら、、


というのも、つい先日246の歩道を歩いていて、直ぐ脇で4台の派手な玉突きを見た。バキン!ドンドンと言う轟音も凄かったが、やっても、やられても事故はイヤだなあと、その時思ったのを思い出した。

《画像は、今回の私の件とは無関係です》  右の画像は衝突直後!




とりあえず帰宅後電話で調べると、簡単カーリペアー店で本当に軽微なら2〜3万、普通の塗装やさんで分解塗装だと5〜10万、行きつけで一番確かな、空冷ポルシェ専門店の日の出モータースでは15万コースとのこと。後でもめるとイヤなので、相手の損保会社から電話を貰い、その日の内に厚木・日の出モータースに自走して修理に持ち込んだが、修理は何と2週間もかかるそうだ。実は、その日は午後から、世話になった叔母の葬儀が静岡であり、行くかどうか迷っていたが、今回のトラブルを理由にバックレてしまった。まあ修理が上がったら、出直そう。
ただ修理工場へ行くのはつまらないので、ドライブがてらに途中の海老名SAで好物をお土産に。自宅ではバーベキュー味が好評だった。骨まで食べられるんだ。



同行のご褒美に、濃厚ソフトクリームと最近ハマッているガチャガチャでガトリング銃をゲットして長男はご満悦。そして日の出モータースにポルシェを預けて本厚木駅まで送って貰い、駅前で昔の上司を電話で突然呼び出して、ケンタッキーで合流してお茶をしてからロマンスカーで一路新宿へ、まるで小旅行気分だった。因みにその元上司は妻も知っているので、同窓会気分だったが、引退後の世情・情報に乏しい元上司は、残念だが時間が止まっているようだった。



小田急本厚木駅から発車直前のロマンスカーに飛び乗り、梅ヶ丘から地下に入る様になった路線を車窓で見物して『変わったな〜』と感慨深かった。さらに終点新宿から山の手線で渋谷へ。そして、いつもの後楽本舗で定番ディナーを満喫してからタクシーで帰宅。今日は色々あったが、オカマ掘られると、アジの唐揚げが食えて、級友にも会えて、ロマンスカーにも乗れて、ディナーも楽しめた。でも、足が無いので代車をどうしよう。右ハンドルは最近乗ったこと無いし、オートマも嫌いだし、それに3ナンバーは車庫に入れるとドアが大きく開かず降りられないし、高さも1.45m以下で無いと、、よく考えると愛車の964が貴重で愛おしく感じた。




それと、日の出モータースで代車が出払っているとのことだったが、ポルシェのレンタカーを2週間も借りたら莫大な金額になるし、かといって何も文句を言わずに自腹でレンタカーを借りるのも何かシャクだし、、、保険会社は自分から代車提供のサービスがあることを教えてくれなかったので、電話のついでにこちらから話したら、レンタカーの対応はOKとのこと。20年間以上同じ車しか乗っていないので、新型車種に疎いので条件は、とりあえず5ナンバー、マニュアル・ミッション、左ハンドルを希望したが、乗りやすさ優先のレンタカーには、まあ無いだろうなあ。ホントの理想は加速が良くて巡航220km/hが平気で、車高が低くて、何とか4人乗れて、ボディサイズは5ナンバー同等=そんなの今の世の中に無いよ!私の964以外には、考えると964は希有な存在だなあ。

提携先レンタカー会社のOLIXオートリース渋谷と直接電話で車種選び。コレが何故か変に楽しいのだが、ポルシェの代車だとボクスターしかないとのこと。保険だから誰の財布も傷まないが、2週間で30万は行くらしいので『普段は小心者で、正直者の私』は気が引けて、最初はトヨタのアクアを勧められたが大嫌いなので断固拒否して、車庫が964専用で狭いので、希望は左ハンドルのありそうな小型外車のBMWミニのカブリオレかFIAT500が良かったが無かったので、結局右ハンドルのオートマのミニ・クーパー(ノンターボ)とVWのPOLOの2台を翌日自宅までOLIXさんに持って来て貰い、先ずは両車を試乗した。

先入観から1.2のTSIエンジンに興味があったが、加速感は双方とも想像レベル以下で大差無し。というかこのクラスの走行性能には興味も無いし、、そして、POLOは何とブレーキ・フィーリングが最悪で、重要な初期制動力は最低のレベル!この車両は、多分スロットル・ポジショナーの戻り不良かブレーキサーボの不良だろうが、ペダルをやや強めに踏んでも、アクセルが完全に閉じないようなズルズル感でこの車のブレーキタッチは大嫌いだった。コレが個体差で無いとすると、POLOユーザーは本当に良いブレーキフィーリングを知らないのだろうか?さらに、この異常に気がつかないで乗って来たOLIXのサービスマン、営業マンの感性も疑ってしまった。

反対にミニの場合は、重たいアクセルと軽いブレーキで、ペダル踏力のバランスが悪く、軽く踏めるブレーキは過敏なぐらいに初期タッチが強い。理想の車は、スイッチから、ドアノブボタン、ハンドル、ペダル類まで統一された重さ&タッチが自動車エルゴノミクスの原点だと私は思うのだが。以前テストで急ブレーキ時の最大踏力を調べたら約50kgf(500N)ぐらいだったので、初心者はソコまで強く踏めないし・素早くも踏めないので、このミニは故意に軽いブレーキ・タッチにしたのだろう。そして逆に軽いアクセルだと雑に踏めて動き出しが唐突になるので、アクセルは重くしたのかも。昔のメルセデスの2nd発進が滑らかで良かったなあ。因みにポルシェはアイドリングでクラッチミートが鉄則なので、スタートはいつも大人しい。

それと私のポルシェのブレーキは合金の13インチローターで武装してあり、タイヤのスキル音とペダルへのキツツキのようなキックバックが来るABS領域まで、ほぼリニアで、最新のスーパーカーに負けないほど強烈に効くが、タッチはやや重いので、それに慣れた私の踏み方も悪かったようだ。さらにポルシェはオルガン・ペダルの上端を踏むが、ミニは一般的なつり下げペダルなので下端を優しく踏もう。それと、路線バスの運転手さんはクラッチミートもブレーキも大体みんな上手いが、逆にタクシーは下手クソなブレーキのドライバーが大多数だ。彼ら反面教師から学んだが、私が運転で大嫌いなのは、ブレーキをチョコチョコ分けて踏む(乗客の頭を前後にガクガクさせる)運転なんだ。ブレーキの踏み始めと、解除(リリース)の2つのショックと、マニュアルシフトの変速ショックが同乗者の首に伝わるのをNGと考えているので、理想的なのは、飛ばす/ゆっくり走るの差ではなく、クイックさを維持しながら、気がつくと充分に加速してスピードが乗っていて、減速したら気がつくと止まっているような滑らかさの中で、シフトダウンも巧みに織り込めるのが最高のドライビング・テクニックだと思い、自分からも常に心がけている。とにかく同乗者に与えるパルス性の前後Gは禁物だ。ただし、エンジンをブン廻して豪快に加速する時のGと、コーナリング時の横Gを楽しむ場合を除くが。

でも、たかが代車にチョイ乗りしただけで、これだけ理屈をこねる私は『普段は小心者で、正直者でも、本当は偏屈なジジイ』だと自分で思う!


さあ、次は問題の車庫入れだが、POLOはバックでは入らず、前進では一応ノーズは入るが、奥まででは途中で屋根が当たる。さらに4ドアなのに降車も大変な上に、リクライニング・シートがダイヤル式で一発で倒れない上に、かさばるセンター・コンソールが邪魔して運転席から助手席への移動も大変だった。



ミニもバックではアンテナを外してもアウト!  全高145cmが限界の完全密閉車庫なので、本当は屋根開けっ放しのカブリオレが良かったなあ!まあワンボックなんて論外だろう。



でもミニはアンテナさえ取れば、前進ではすんなり奥まで入った。2ドアだが、シートの前後スライドがスムーズなので助手席への移動もやりやすい。コレにて代車はミニ・クーパーに決定!POLOはそのまま乗って帰って貰う。さらにこのミニは、何と日の出モータースで乗り捨てOKを貰えた。とても助かるなあ。



それにしても、このゲーセンのようなギミックなゴチャゴチャ感は何なんなんだ? 自動車は、戦闘機でも潜水艦でも無いんだぞ。それとホーンボタンのタッチはPOLOもミニも、思いっきり強く中央を押さないと鳴らない最悪なタッチだった。


さあ、家族で試乗会だ!


早速ドライブがてらファミレスへ繰り出す  ミニはコンパクトで見晴らしが良いので車庫入れも楽だなあ。それと今度の新型ミニは3ナンバーらしいので、コレへの買い換えは無いなあ。



華屋与兵衛



メインの前に、焼き鳥とフライドポテト このポテトは極太・肉厚のノンオイリーで、直ぐにやせ細る焦げマックより遙かに旨かったので家族で残らずガブリつく。コレと、玄米茶だけで充分満喫出来るなあ。



お勘定5,000円コース 残らず平らげたら、満腹すぎて本日の夕食は無しとなった。

(再)コツンで、アジの唐揚げが食えて、級友にも会えて、ロマンスカーにも乗れて、ディナーとファミレス・ランチも楽しめた。
来週は亡くなられた叔母の初七日に静岡葵区まで、このミニ・クーパーで初めての第二東名を妻とドライブだ。




2014.02.01

 前日に退院して、修理が完了した964を家族で引き取りに行く。長男は子供用パスモで、もう同伴無料は卒業だ!



先ずは分解



サイドバンパーはいじらず



荒パテ盛り










塗装ブース



全く痕跡無し
15年ぐらい前にフランクフルトに出張の際に、ベンツのタクシーが全部クリームイエロー!でも、ドア内部などはガンメタなどの各車のオリジナル塗装。どうも外装を全面ステッカーで包んでいるようだった。後で知ったが、タクシーは新車時に専用のフィルムでフルラッピングして、数年使ったら、そのフィルムを剥がして無傷のピカピカ外観の中古車として、消耗箇所だけ安く直して(メーター距離を巻き戻して?)高く海外に売り飛ばしているそうだ。
以前から、自動車雑誌の取材では、ランボとかフェラーリは事前に透明フィルムを下廻りに貼って保護する仕事を仲間がやっていたので、私もボデイの下廻りは小石で傷つくのがイヤなので、透明ビニールフィルムを彼に貼って(ラッピング)もらっており、フィルムが微妙に黄変して来たので、数年前に剥がし、その後車磨きを、磨きやさんに数回やって貰って今までピカピカを維持していた。そういえば、そのラッピングをした彼が、筑波サーキットでランボルギーニのラッピングを剥がす際に、塗装ごと持って来てしまい、大騒ぎに!さらに、下地は鉛を研磨した状態で、塗装のタックは良くなかったようだ。多分、手作りでボディラインを整えるため、鉛を溶かして盛って、手やすりでラインを整える工法だったのだろう。今の、事前処理に何度もボディをドブ漬けする手順とは違うようだ。



厚木妻田のカウボーイ家族で家族でランチ!


修理費は合計25万円弱だそうだ(保険請求金額)





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