2013.06.29 出張コーティング

磨き屋アシスト


先日Wi-FiをGMOという処に申し込んだら、リクルートのグルーポンみたいな、””くまポンGMO””というメールが頻繁に来て鬱陶しく思っていた。その中で、なんだか判らないが、キャンペーン価格のコーティングを見つけ、もう長期間ボディーの手入れをしていないので、くまポンを通さず、直接お店に電話したら、所要時間は約6時間と聞いて、驚いた!そんなに丁寧に時間掛けてやってくれるのだろうか半信半疑だったが、とりあえず申し込んだ。というか、こんな価格では出来ないハズだ!(キャンペーンは6月末で終了)通常は52,500円だ。 実は、行きつけの厚木のポルシェ911空冷専門の修理工場である日の出モータースに行くと、多分値下がりした中古の964を買って、ヤレた塗装をオールペンしたのだろうが、他の964が私の964よりも遙かに綺麗で、実はいつも劣等感に苛まれていた。この店で1,000人近く空冷ポルシェのオーナーがいるが、ワンオーナーはナローで1人と964で私だけなのに、、、、でも私の964は流石に20年以上の経年変化で、赤が少しだけくすんでいる。多分紫外線(蛍光灯を含む)による微妙な劣化だろうが、コレはどうやっても直らないし、オールペイント(再塗装)はオリジナルの価値を下げるので絶対にやりたくない。さらに密閉車庫のおかげで年間数回しか洗車しないというズボラだが、それゆえにボディに傷は少なく、ボディの痛みは少ない方で施工してくれた石井さんも、最初から鉄粉付着も少なく『結構最初から綺麗』とホメてくれた。でも、考えると最初から綺麗だと、逆に仕事は、さらに丁寧にやらないといけないので、やりにくかっただろうなあ。

来てくれた『磨きやアシスト』の石井さん。とにかく丁寧な作業に驚いた!
洗車からコーティングまでピッタリ6時間を費やす丁寧さに驚いた。2011年1月 と 2012年1月に、イエローハットの初売りで格安のコーティングをしたが、簡単に1時間で完了してしまうカー用品量販店のポリマー加工に飽きたというか2013年1月は、もうその気にならず放置状態だったが、2007年に早稲田の研磨やさんで2日(一日預かり)で磨いて貰ったことを思い出した。

今回のリクエストとして表面を軽く磨くだけで、コーティングして窓ガラスの撥水処理は不要とした。石井さんは外車ディーラーを経て、車を磨くことが大好きで、起業してしまった生粋の洗車マニア!  出張洗車2,500円のパック(回数券)が有り、ガソリンスタンドで洗って貰うより遙かに良いし、わざわざ出張してくれるのが有り難いので、時間の無いカーマニアや高級車使いの女性などにはうってつけだろう。とにかく作業が丁寧で、特にレクサスの磨きは得意だそうだ。ただし使用するコーティング剤は通販でよく見るブリスXやオーリーゴールドなどと違い、トリートメント的性格で、輝き2年間保証!とか、強靱なガラス皮膜とかの誇大広告のモノではない。
つまりコート剤で表面鏡度を上げるのではなく、超微粒コンパウンドによる丁寧なボディ磨きで鏡度を高め、トリートメントで輝きの補足と保持を施す感じだ。言い換えれば、厚化粧で美を出すよりも、素肌美人にして薄化粧で仕上げる感じだ。なお使用したコンパウンドを私は知っているが、HPではナイショにしておきます。

そういえば遙か昔はワックスと言えば日東化学(その後ソフト99に改名)や、ウイルソンなどが、カルナバ蝋が主材の固形ワックス(ソフト99は半練り)が全盛だったのが、油脂にテフロンを混ぜた液をポリッシャーで練り込むノーワックス処理が昭和40年代中頃に大ヒットし、1年間手入れ不要を謳って何処のガソリンスタンドでも外注と組んでやっていた。(ちなみに、その頃は高校卒業と共にガソリンスタンドで1年間働いていたが、このテフロンには懐疑的だった)さらに昭和50年代前半では品川でミングという、塗装の気泡(塗料の溶剤が揮発するときに出来る穴)を埋めるトリートメントが好きで、新車で買った赤のプログレス・コスモにも加工依頼したが、ココも最近は何故かブリスX路線に変更したようだ。そして50年代後半からは、洗車して水気をセーム革で拭き取り、シェラスターのマンハッタンゴールドを交通科学社の青いワックスマットで滑らせるように拭き取るのが大好きだった。その後ワックスもシリコン配合やイオン&チタン配合と変化し、さらに数年前のガラスポリマーの登場で、世の中はまさに”ガラス・ブーム”とも言えるが、コート剤に頼らず、基本はベース下地を磨いて、表面をトリートメントするだけの方がシンプルだなあ。どうも、コート剤に頼り過ぎるとコート剤の油脂成分が汚れを呼ぶ気もするし。さらにコート剤を頻繁に塗ると、コート剤の表面の汚れを上からコート剤がサンドイッチして汚れを固着させる事にもなるので、いったんコートした後は暫く水洗いが良いと思う。それと石井さん曰く、ガラス・ポリマーとガラスコートは違うとのこと。いずれピュア・ガラスコートを試そうか!





で、どうなったか?

映り込みはかなり良くなった。



汚れに見えるのは路面の石目。道路の白線もはっきり写る!




もともと綺麗な方だが、光り方が一段階進歩した感じだ。石井さん曰く、手入れが悪く汚れたクルマだと効果は歴然とのこと。彼を気に入ったので、隣人のカイエンとBMW、同級生だったK氏のクラウンにも施工を勧めた。



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