STAGE8

2011.09.30

充電しないのでツーリングの帰りにガレージリンクスさんにバイクを預ける。でも、本当の目的はブーストUP!!! ターボ付けたら、
ブースト上げてナンボの世界
。(山は登るモノ、川は渡るモノ)
故障が怖くてターボなんか出来るかい!と、なぜか強気。今回はEVCで行くか、機械式VVCでいくか、それとも姑息な手でいくか?

それと充電問題は、バッテリー
電極の剥離
で電圧が6V〜13Vまで変動。多分振動でチャイナ激安バッテリーはアウトに。今度はユアサを正規に買った。

バイクが壊れない? うん。壊れたら直すだけ! ピストンが逝ったら破片でタービンも逝っちゃうよ! うん。T−27ならリコンプリートも沢山あるし。ヘッドも予備があるし、、、、
でも、コンロッドが逝ったら、クランクケースも逝っちゃうよ! うん。そうした早めにクラッチ握って後輪ロックを避ければ、ドライサンプだから盛大なオイルに乗って転ぶのも少ないだろうし、修理はクランクケースをハワイまで送ってもらい取りに行くだけ。さあ、どうなるか?

プロ(リンクスさん)のアドバイス
燃調マッピングや点火時期の遅延などかなりデリケートなので、ブーストUPは0.1k刻みで少しずつが良いとのこと。でも何とか1.0は行かせたい!





2011.10.02 とりあえず、オーダーした。ブースト圧は今がメーター読み0.75なので最初はすこしづつ行こう。









   緩めきってから、4クリック右回しで0.75 計8クリックで0.8

2011.10.
突発性難聴で入院し、退院して箱根から三鷹へ向かう途中の東名高速では結構ハイペースで走っていたV−MAXをフル・ブーストで簡単にぶっ千切り、全開加速を繰り返してターボチェックとスピードを堪能した。気がつくとパフォーマンス面でのライバルはX−4とか旧V−MAXフルパワー仕様かも。でも、4速60km/hからは一切シフトダウン無しでガンガン加速するのはやはりターボの威力だろう。こんなに
フレキシブルで楽しい乗り物
は他にはない。


NAPS東八でチェック



  NAPSのダイノは少し低めに出るので、パワー&トルクは変わらず  インジェクターも追いついているようだ。



  ピッタリ0.8出ている   気になったオーバーシュートもメーター上ではすくないが少しある。機械式なので、やはり電子式の方が良いなあ(防水仕様がない)

You Tube (動画)


ん〜ん。
1.ブーストの
上がり方が回転数に比例し過ぎている
なあ。普通だと3〜4、000回転では既に設定ブースト圧で安定するはずだが、5,000回転を過ぎないと最大ブースト近辺に達しない。ただしこのおかげでNA風な吹き上がりにはなっているが、、、今回は怪我の功名としよう!


2.GT−2860タービンはもともと1,800〜3,000ccの自動車用で360馬力まで対応の、どちらかというと大型タービン。Vツイン1200ccの2気筒ではこのT−25タービンブレードを廻すのに排気流量が不足+激しい脈動が影響しているのかも(タービン・ブレードを変えるのも面倒なんで、とりあえず、そのままとする)

3.6,000回転近くでブーストメーターの針が一瞬振れる。排気からタービンまでのパイプの距離が短く、脈動効果かもしれない。パイプ径を変えれば変わるかも知れないがややこしいので止めておこう。

4.スタートでは、他のバイクが、回転を上げて長目のハンクラでダッシュするのを横目で見ながら、こちらは雑にクラッチを繋ぎ、2,500回転ちょっとでポン・ポンと無神経に早めにシフトUPすればもう圧倒的勝利。そして5速だと70km/h〜メーター振り切りまでシフトチェンジは一切不要。その場で開ければグイグイ加速する。それでいながら、2,000回転ちょっとの辺りでトコトコとツーリング気分で走るのも鼓動感が楽しめるし、飛ばさなくてもこのエンジンはとても楽しい。
こんなに乗りやすくて(早くても・遅くても)楽しいエンジンは他に絶対ない!
 *ターボ関係での出費は200万円超過だが、金の草鞋を履いた気分だ!
近々、バーンさんでブーストUPテストにトライしよう!

2011.10.18
ところが、テスト当日、往路の高速でテスト中にVVCのダイヤルがオカシイ! 少しブーストを上げて見ようとダイヤルを回したら、クリックが消えてダイヤルがスカスカ。バーンさんのダイノに乗せて、
全開にしてもブーストが0.25しか掛からない!素直に諦め凹んで帰宅する。帰宅後早速VVCを再手配し、10月25日にバーンさんで再テストを予約。僅か100km走行で、多分振動でVVCが壊れたのだろう。パイプを引き直し、今度はエンジンではなく、車体にVVCを取り付けよう。でもブースト0.25でも充分に早いなあ。このまま低圧ターボでも充分普通に楽しめる。

2011.10.20
トラブル発生
VVCを新品に交換しパイプもやり直してVVC本体をエンジンではなく、車体に仮止めして振動を遮断して空いている首都高環状線を試走。結果は
。4速や5速での全開でレブリミットまではそう簡単に試せないので、念のためそのまま中央高速経由で三鷹NAPSのダイノ上で試すがやっぱりX。ブーストが上がらないのは
1.VVCがイカれた(今回これは無かったが、VVCのクリックはやや作りが悪い)
2.タービンが期待通り回っていない(軸の焼き付きなど)
3.アクチュエーターが(戻らない等の)不良
4.タービンからインテークマニフォールド間での過給圧漏れ 考えられるのはインタークーラー、ジョイントゴムホース、インテークチャンバー、スロットルボディもしくは、その間のパッキン等

至急リンクスさんへ走り、見せたら、【何だよ。チャンバーの皿ボルトが全部飛んで、フタがブカブカじゃん!】自分ではひと通り見たつもりが、抜け落ちて無くなっている皿ボルトは横から見えなかった! ターボキットはナイロンワッシャーが付属で各部でそれを使っていたが、今後はやめて、インチねじはもともと緩みやすいので必要に応じてワンサイズ上のミリねじに切り直し、ねじロック+液体パッキンなどの緩み防止策を取って貰う。まるでリアプーリーボルト脱落の時と同じだ。そういえば、ターボ部品のねじは振動でかなり緩みやすいようだ。というより、パーワー(ノーマルの約2倍)が出て振動も比例して増大している感じで、自分でも数カ所は走る度に増し締めをしていたが、、、振り返るとターボ装着後は
100〜200km走るごとに、どこかが緩んでトラブルになっている感じだ。サンデー・カスタムビルダーとしては、この辺りの信頼性を高めるのも必要だなあ


2011.10.23
リンクスさんへ完成引き取り。ターボ関係のねじはワンサイズ上のミリねじに変更しインパクトでしっかり締めてくれた。帰路の第三京浜ではVVCを2ノッチ進めたら、ブースト8.5まで上がった。体感上の加速は変わらないというか以前と同様の猛烈なモノで、調子に乗ってリレブ・ミッターが効くまで(というか、前方視野に神経を集中しているのでタコメーターを見る余裕がない)バリバリ開けて楽しんでいたら、前の車列に突っ込みそうになった。やはり速度到達時間は短くなっているようだ。でも、VVCが最強設定でも1200ccという排気流量の限度から
ブースト0.9がMAXかも知れない。それでも良い。それで充分。(でもフルブーストも実験的にはやって見たいが、、、)


【10月25日のメニュー】
1.パーワー&トルクの目標値はないが、ブースト圧はとりあえずブースト圧は1.0が当面の目標だが、排気の02(空燃比)が乱れるまで(今のマッピングでインジェクターが追いついてくる限界まで)VVCで上げて行こう。とにかく上げられるだけ上げることだ! 
2.壊れたらその箇所を改良して直せばいい! 
*故障は最良の改良点探しだ!(クレームが品質向上への重要な情報なのと同じ)
3.さらなるハイパワー化で、もし乗りにくくなったら、今の0.8に戻して乗ればいい話なだけだ


2011.10.25
前の晩は遠足前日の小学生のように期待と不安で眠れなかった。


さあ!テストだ
YOU TUBE動画   立ち会いされたNさんのYUOTUBE


結果は計画の誤り!!!

近くにお住まいのツインテック・チューナーのNさん立ち会いの下で、VVCのダイヤルでブースト圧を2クリックずつUPして何度もテストするが、ばらつきは有る物のブースト圧&パワーに大きな変化無し!ダイノマシーンの温度&気圧などの補正を入れると何ら以前と変化無し。

【結論】タービンGT2860ではスポーツスターの排気流量(とくに私には圧縮比を7.8まで落としているし)では3〜4,000回転ではフルブーストにならない。つまり圧倒的な排気流量不足(脈動もあるし)アルトワークスかミラ辺りの軽自動車のタービンならOKだろうが、、しかし、逆に考えるとNA風の吹き上がりで、現状で乗っていて充分早いし、とても楽しい。今回、実験工房的にブーストUPにトライしたが、結果的には惨敗。でも色々と状態が確認出来たので、これで正解とする。今でも5,000回転を超えるとメーターなんて見ていられないほど凄い加速で充分速いし、何度も言うが
シフトダウン無しでターボを効かせて横着にぶっ飛ばせるのはたまらない魅力。燃調も取れているしこれで末永く乗り込もう。本日のこのテストで2007年に購入し約4年半に亘ったXL1200Lのカスタムはとりあえず終了とします。(本当かいなあ?) ご一緒してくれたNさんとリンガーハットで昼食をとり帰宅後、車両の労をねぎらって久しぶりに洗車し、ピカピカメッキで車庫に納めた。それと、じっくり考えてみると、ボルト・オンターボ故に無理も多いと思う。それは高い圧縮比のノーマルエンジンにノーマルのインジェクションではブースト圧による噴射量のマネージメントも出来ないので、意図的に大きいタービンでブースト圧の上がり過ぎを避けている気がする。


オマケ

最後は馬力当たり重量を見たいので、正確な車重を把握したい。前・後輪別々に乗せればヘルスメーターで計れるはず。特にスポーツスターは04でラバーマウントになって40kg近く車重が増えた。その昔、ビッグツインに慣れていた頃、04以前のスポーツスターに乗ったら400cc並に軽くて驚いた記憶があったが、今の私のスポーツスターはそれほどの軽快感はなく、どちらかというとビッグツインに近い車重のような気がしているので、感性の記憶での定性問題は定量化で解決させる。



結果 ホイール&前後サスを変更し、インタークーラーターボを付けたが、重量はカタログデータとほぼ同じ。



注 実走状態でガソリンは満タンから3L程度消費、オイルほか全て充填。


 
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