2009.04.18

ステージ1の総仕上げで、ディーラーに燃調に出す。  


【過去のデータです】ソフテイル用大容量の最大パンチアウトで再燃調のデーター 青 ソフテイル用改  赤 ピースメーカーズ

3,500〜4,500回転と、5,500回転から上が明らかに濃過ぎるので、この辺りを補正すれば、中速域での加速と、7、000回転あたりでの最大馬力もUPするのでは?目標85馬力

それにしても、ほほストレートで抜けの良いマフラー2本でコレほど燃調(A/F比)が違うとは驚き! もしキャブだったら微妙な調整は不可能だと思う。いままでハーレにはパワーの面ではHSRキャブが最高と思っていたが、EFIの手軽さと正確さを考えると、そうとも言えないなあ。さらにグラフから7、000回転以上でもパワーが落ちないのでレブリミットを7,500回転に再設定。さて、どうなるか?

【2004年当時のウンチク】
@ハーレーはHSR(米国ミクニ)が抜群だった。もともと右手の加減で強制的に開閉するシンプルな方式にドバッと出る加速ポンプの、いかにもガソリンが霧化して迸る(ほとばしる)フィーリング(イメージ)が大好きだが、セッティング(本当の意味でのチューニング)は正確さが必要で、調子を出すのは容易ではないが、ドンピシャだと一番ガツンと来る!
ACV(コンスタント・バキューム=純正タイプ)は調整できないトルクの変動を抑えて、破綻のない空燃費の維持が比較的容易であり、乗りやすいがガツンとくる手ごたえがやや希薄
Bインジェクションはあらゆる意味で理想的で最適だが、味付けとして必ずメーカーの安全マージンを加味しており、一般的にはきわめてスムーズだが、スロットルを開けた時の手ごたえが(ちょっとスカスカで)少ない *最近はよく出来たMODELが多いけど、、、、

偏見かもしれないが燃料噴射<CV<強制開閉のヒエラルキーでダイレクト感は違うのかもしれない。(でも良く出来たFIも良いけど)
だってさ!時代の変化ですなあ


で、どうだったか?

2009.04.29

まずは、データ転送。SEレースチューナーはバージョンがたくさんあり、それぞれファイル形式が違う



          
 車種を選択!


  
         さすが、ECMからの情報表示

でも、測定機器の初期設定で時間が掛かり、追い込みは明日実施。現状のパワーと燃調を見る


とりあえず、燃調はメチャクチャ。特に1,500回転では吹き上がらず、超ガクガクでエンストしそう(この回転域を私は使わないが、普通のハーレーだと使える回転域)
たたSEカムのプロフィールからして、パワーバンドは2,500〜7,000回転だと思う。
ダイノマシーン上で3速 7,480回転 194km/h 現状80馬力+だが、連休明けに再度燃調取って
90馬力を目指そう!
とりあえずの動画
 (クイックタイム)*コレでもアイドリングからフルスロットル


SEレースチューナーの操作方法 (個人輸入だと送料込みでも5万円程度、国内販売価格は何と11万円)


1.CDからソフトをインストールする
2.中継のブラックボックスを繋ぎ、車体ECMへ繋ぐ
3.ディラーが保有するセットアップ経験データをソフトに読み込む(コレが無い場合はメニューから近い設定を読み出すか、手探りで設定・調整)
4.ブラックボックスを外して、ダイノマシーンで空燃比とパワーを測定(アクセル全開)
  例 空燃比が17:1で、インジェクター噴射量が100、希望空燃比が13:1だとすると
    100X(17÷13)=130.77になるので、
5.噴射量を上記手順で増減する(上の場合、+30.5になる)コレを各500回転ごとに行う。
 (足りない場合は大容量インジェクターに変更かも?昔の4輪ならレピックだ!)


現状の燃調はメチャクチャ  特に2,500回転だけややまとも(13に近い)


基となる噴射量を見ても、確かに2,500回転だけ噴射量は多め。この燃調表を見ながら0.5ポイント単位で修正する(全般的に相当増やさないと、、、)



燃調表を見ながら噴射量を調整だ!

6.上記の青いセルは全開だが、これをアクセル開度10,15,20,40,60,80%で、それぞれ行って空燃比を見ながら噴射量の増減を行う。
7.データを新しいファイル名で保存し、ブラックボックス経由で車両本体のECMに送る (CDロムのシリアルでファイルは形式が違う)
8.最後に最大馬力と燃調(空燃比)を再度確認するが、今回は下画像のファンネル仕様(エアクリ無し)も試す予定。


ふと思いついたのは、インジェクションでのファンネル仕様 だったら、エアクリをばらしてプレートのみにして、吸入ロスの軽減を試そう!


クリーナーカバーも強引にサンダーでカットして開口面積を広げ吸入抵抗を減らす
結果 EFIの調整範囲を超えてしまい、不採用


エクセルで噴射量の換算表を作ってみた。


私はDIYのサブコンは嫌いだ。本格的設備は必要だがECM本体で調整が一番シンプルであり、本国でのアマチュアチューナー達もサブコンより、CEM本体の調整が大半とのこと。それと、O2(オーツー)センサーは別に付けると使い勝手が良い。このセンサーと、回転数とアクセル開度をデータロガーで記録すれば燃調は自分で追い込める。そして追い込んだ後に、NAPS等で安くパワーチェックをすれば良いし、、問題なく吹ければOKとかアフターが出なければOKはイヤだなあ。似たような構造のマフラーでも、ダイノに乗せると燃調は大きく違うことが良くあるし、、、

それと、たとえばキャブ車で高回転からのエンブレ時にアフターが出ても、高回転のアクセル全閉の時だけ、燃調を少し濃くする などはエアスクリューやジェツト類では追い込めない。つまり、回転数、アクセル開度で細やかに燃調を調整出来るのはインジェクションだなあ。なんか、だんだんインジェクションが好きになってきた。



2009.05,06 再度トライ


SHOPのPCではなく、自分のレッツノートにレースチューナーをインストールする。


セットアップデータを読み込むと、設定空燃比表が出た! ということは、各回転での噴射量だけではなく、本体O2センサーに仕事をさせるための空燃比調整マップも本体ECMに送れるんだ!

設定可能範囲は、アクセル20〜90%がA/F下限12まで、アクセル90%が下限11.0まで、アクセル100%が下限10.5まで濃く出来る
デフォルトでは25〜75%の4,500回転までA/F14.5だった。



コレは噴射量マップ 設定限界値は127.5まで


各回転で、まあまあの空燃比でまあまあのパワー、でもグラフには出ないが、全開だと2〜3千回転で吹き上がりが滑らかさに欠けている
全般的には2,500回転が薄いが、すでに設定空燃比、噴射量は限界 ということは、
このマフラー(1580cc用ソフテイル用ストレート改)は容量がデカ過ぎヌケも良すぎて、低速ではスカスカでセッティングが出ないと云うことだ!(欲をかいてパンチアウトのやり過ぎでした!)



さらに興味深いのは空燃比が濃すぎるとパワーが出ない。燃調グラフから、PC上で先述の空燃比と噴射量を何度も修正データを本体ECMに送信し微調整して追い込む。ところが、どんどん追い込んで行くとなぜかパワーがダウン! 結局基のデータに戻して終了する。



  ん〜ん これで、まあ良いだろう。十分なパワーだし、、

でも、最初のマフラーで簡単に82馬力が出てしまうと、その後何回もマフラーを取り替えて、パワーと静音の両立を試みたが、ダメだった。もうマフラーだけでも20万円を軽く超過。いったい何を望んでいるんだい? 静音でありながら最高のパワーを、、は贅沢すぎるぜ! でも、ココまで来たらピークパワーに一度本気で挑戦も必要かなあ。さて、これからどうするか?

1.ピースメーカーズ(75馬力)でやや静音・爆音を切り替えて使うか?
2.バンス管と同等のヌケの良い他のマフラーを探して試す。(累計7本目となる) 候補 クロムハーツ、BUB、サンダーヘッダー、モーターステージ等

こんな調子で、マフラーを6回取り替えても、ベストなテイストがまだ決まらず、ハーレーカスタムはステージ2に自然と進んでしまった!







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