2Fオーディオ
1988年に隣家のガス爆発で自宅を焼失したのをきっかけに、かねてからの夢だったオーディオルームを頑丈なコンクリート作り(10.5畳)で作った。出来上がった部屋は遮音性は抜群。階下へは重低音がやや漏れるが一応防音性も合格。でも音は響きが不足し、フラッターエコーと20Hzあたりのブーミングで最低・最悪。その後単身赴任で生活は乱れ、部屋もガラクタで、共に荒れる一方だった。
単身赴任+家庭内別居で雑然としたかつてのオーディオルーム(2003年ごろ)
このゴチャゴチャが当時は好きで、なぜか散らかると心が落ち着き、片付ける気にはなれなかった。というか20年間散らかる一方だった。そういえば大学を出て就職時にも部屋を片付けたが、その時には散乱した床の下から中学校の数2Bの教科書が出てきたのには驚いた。
2006年、再婚をきっかけに部屋を整理し70Lのゴミ袋x8個を捨てた。そして大画面導入と、スピーカーもハワイで調達したB&Wの小型にして、ままあの感じになった。さらに同年、サーロジック社の音質診断を受け、音質改善への方針も見えたが、色々弄るより、手っ取り早く3Fを増築したほうが良いと思い、2010年4月より3F増築の工事を開始して(途中依頼業者の廃業等紆余曲折を経て)同年10月にほぼ完成した。
調子にのって、2010年に3F増築で余った資材で2Fの音質改善と、配置換えにトライする。
先ずはアマチュア無線機器多数をオークションで処分し、次にLDソフト300枚、DVDソフト300枚、CD300枚を出張買取に出す。計2万円になった。
次ぎに思い切って家財を捨てる。
捨てた物リスト
天井までの作り付けのオーディオラックを電動丸鋸で切断し廃棄
椅子
スチールラック
電動スクリーン
JBLミニスピーカー3個
CDプレーヤー3台
安いDVDプレーヤー2台
レーザーディスクプレーヤー
アナログハイビジョンレーザーディスクプレーヤー
Hiー8ビデオプレーヤー3台
ビデオカメラ2台
ビデオセレクター
ビデオエフェクター
漢字タイトラー2台
VHS、ベータテープ、コンパクトカセットテープ等多数
接続ケーブル多数
などを、3F建築廃材廃棄時にアルバイトを雇い、地下室のガラクタと併せて思いキリ良く捨てて、(合計2トン車3台分)
私自身も爽快というか、過去を(前の家族の思い出も同時に)精算した感じで、ものすごく気持ち良くなった。
2010.10.20
そして、すっきりした部屋はTVの位置を部屋の横長面にする。片付け途中で音を出したら、『今までに無く良い感じ!』多分、ガラクタが大幅に減って部屋の空間(空気の量)が増えて響きが豊かになったのが一番の原因だと思う。さらにカーテンを最小にして、天井に傾斜の構造合板+鋼板にしたのも響きにプラスしていると思う。今まで音質は、高剛性・無共振を軸に大迫力を求めてきたが、もう少し気楽に部屋の響きも受け入れる感覚でトライしたら、まあまあ正解であった。小音量でも良いが、250Wフルパワーをぶち込んで大音響に包まれるのも素晴らしい。さらになぜか音漏れも以前より減少。これはスピーカー台をコンクリート躯体に直に置いていたのを、浮き床の上に変えたのも一因かも?(心配した床鳴りも皆無)
私は神経質なオーディオ機器マニアではないので、文学的な(詩的な)音質の表現は嫌いだが、ん〜ん 充分に2Fも楽しめるなあ。特に現代風の音楽は3Fよりもいい感じ。広くなった部屋には早速1人用ソファーを2種類オーダーした。
それとサラウンドは(リアスピーカーも追加でボーズを買ったが)一応取りやめ。2チャンネル・オーディオで映画も音楽も十分楽しめる。
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2011.01.08
結婚5周年記念にJBL4312Eを妻に持って貰う
そういえば、5年前の挙式の後、その足で妻と秋葉原でB&W805Sを試聴し、独特の音場感というか音の広がりに魅了され、翌日からのハワイへの新婚旅行でB&W805Sと純正スタンドを手荷物で持ち帰ってから5年間タップリ楽しんだ。B&W805Sは今でも気に入っている銘器だし、結婚記念だから末永く使うとして、ふとネットを見ているとJBL431Xシリースがマイナーを繰り返して相変わらずしぶとく市場に残っている!(ということは根強い人気に支えられているんだろうなあ)よく見るとマグネットもネオジゥムになったし、(80年代に希少なアルニコからフェライトへの変更騒ぎも懐かしい)4312Dから最近(2009年5月)4312Eになり17.5kg→18.1kgで価格は少し値下がりしている。
805Sの数少ない欠点に能率が低いのと、重低音がやや軽いので、久しぶりに30cmウーハーの重低音も聞きたくなり、流行はB&WやダリとかKEF等の小型低能率コンパクトだが、悪く言えばガラパゴス化してしまった『大きめのウーハーの大きめのブックシェルフ』で、お手頃な大音響も良いなあ!(注 往年の大型ウーハーは80年代までは流行したんだ) デジカメの画素数競争と違い、ヲヤジは大排気量とか大型ウーハーに弱いんだ。
以前はJBLの輸入元はサンスイだったが、今はハーマンであり、5年前まで使っていたJBL4344について、そのハーマンに電話で、4344は強固な床と、30畳以上の部屋(空間)が必要だし、日本の狭い住宅事情では良さが発揮出来ないのでは?ヨーロッパのスピーカーも床が大理石のしっかりした環境で開発しているから、安物建材でスカスカ木造に畳の日本では駄目なんだョ!と愚痴ったら、『4312等はわざわざ本国で6畳の部屋を作りテストしていますよ!』との回答を思い出した。さらに4312はウーハーをフルレジ接続して活気が良いですよ!、といわれ、以前マルチアンプの頃ウーハーのハイカットを上に上げるほど賑やかになったのを思い出した。ちなみに3Fの604−8HVもコアキシャルだが、中身は40cmフルレンジにホーンツイーターを足した感じで同じ構成だ。
100kgのスピーカー(両方で200kgの重量物)が20〜40Hzで振動したら木造家屋には凄いストレス(マンションの100〜150ミリの床スラブでも同じだろう) 我が家は現場打ちで230ミリだが、やはり重低音はかなり漏れる。ということは1Fか地下でないといい音は出ない?というのが鳴らすのに苦労したJBL4344を手放す大きな要因だったが、今度の4312Eは重さが20kgにも満たない!
少し前に3Fオーディオルームは、広い場所で使用が前提のPAスピーカーである、JBLのJ216とかエレクトロボイスのFOCE−iを(安いし超高能率なので)検討したが、部屋の容積が12畳しかないし、結局往年の名器アルティツクの620Cの思い出から、アルティツクから業務を引き継いだGPA社の604−8HVを決めたので、2Fは、久しぶりにJBLお得意のコンシュマーモデルも、安いし、軽いしで良いかなあ?と思い、先ずは妻に見せようと、子供のオモチャをダシに前日妻とヨドバシ秋葉原に下見に行って妻にも見せて(購入を臭わせてから)翌日、銀座の会社帰りに有楽町のBIGカメラで決めた! 妻に見せるこの事前の手順をフォープレーと呼び、隠し事を一切しない我が家の必須手順である。購入価格は約2万円のポイント別で2本でスタンド共で約20万円。それにしても店頭デモではほとんどの店がひどい音。こんなんでお客がよく気に入るなあ。それと最近、電源ケーブルとかスピーカーケーブルで音が激変した!などの(他覚的には認められない)自覚的変化の錯誤を吹聴するブログや書き込みが氾濫している。価格コムで信じられるのは値段情報だけだ。みんな神経質すぎる。
で、どうだったか?
2Fへの搬入は妻が殆んど持ってくれたが、18.1kgでとにかく軽い!(スチールの純正スタンドJS−250の方が20kg超でスピーカーより重い)
音の雰囲気はサスガにスタジオモニター43XXシリース系の楽器の音色がストレートにビンビン迫ってくるしっかりとしたもの。805Sとの比較では、とにかく能率が高く、重低音も芯があり、ジャス・フュージョン系でフルパワーをぶち込んで大音響で聞くと相当元気に鳴る。これでは狭い部屋だと4344と大差無いかも?というより、軽い重量から家に掛かるストレス(音漏れ)も少ないし、こちらの方が一般家庭なら鳴らし易くて良いかも! さらに軽いので床もビビらない。ただしボリュームを絞ると音は普通であり、805Sのほうが遙かに繊細だし、音場の雰囲気というか空間的な音の広がりもJBLよりもB&Wの方が桁違いに良い。その日の気分で切り替えて使おう!
それと、高域は傾斜壁に鋼板を貼って響きはOKなので、40Hzブーミー対策に昭和電線デバイスのR100(低周波吸音板)を発注。キッチリ残響も取って頑張るぞ!
2011.04.14
ついでにトイレの改修も
壁の一次反射をなんとか分散させたいなあ
ダイケンのオトカベL90 上代で約5万円/u 60%としても3万円/u
海外サイトで、ポルトガルのJACOVAL社のディフューザー・パネルを見つけた。
早速問い合わせるとレスポンス良く回答が来た。
Kindest Regards,