2001 YZF−R1
(2000.12〜2003.04)
ちょっと古い話ですが、茂木のオーバルがオープンして間もない頃、各社のレーサーレプリカと、その頃乗っていたXJR1300の同じ型を同時に試乗する機会があり、色々乗ったらレプリカは当然200km/hを超えた先の伸びが全然違う!
オーバルのコーナーからスタートしてストレートエンドで250km/hを超えたのは確かSUZUKIのGSXR−750何とかという逆車だったが、それまでXJR1200・1300を5年ぐらい乗ってライトチューンしても上の方が、かったるいなァと思っていた矢先の出来事。
腹はつかえるし、ハンドルは切れないしで大嫌いだったレプリカが体感して一瞬にして憧れの存在に。そうだ!元気なうちにレプリカに乗ろう!それから調べまくり、マン島での活躍や単なる見た目で、これをあっさり決めたらそれは化け物でした。
納車されて、一番最初に自宅前でスタートした直後に軽くハイサイトしました。とにかく究極の乗り物で、この2年間でやっと開けられるようになった。免許を取って直ぐに乗るモノではない。
大型免許を取って直ぐにこれに乗って“こんなハズではなかった”でオークションに出るものも多いとか?もっとも、ハーレーを買ってUターンが出来ないからと返品したという話もどこかで聞きましたが!?
とにかくこれは化け物。でも2年乗ってようやく病みつきに!しかし、ある時気が付くと3速でもウイリーするパワーと軽い車体から来る強烈な俊足が本当に必要なのか?似たような車種が各社から発売されありふれてくると、もっと等身大でつき合えるバイクの方が良いのでは?元気に全開に出来る様になると、その先にこの車に求める物が消えてしまった様な気がした。征服感が満足感には至ったが、その先これからも対話しながらつき合って行くにはやや無機質的な面が見えてきた。決してネガティブではないが、2003年4月末に何と2年半で、《ご馳走様でした》をしてしまった。レプリカもよく判った。さようなら!また来るね。
*特に2004年モデルは180馬力と凶器の沙汰。もうこれは法的規制(自主規制)が必要!?少なくとも合法ドラッグというか、劇薬指定をすべきかもしれない。もう普通の人が気軽に乗る物ではないと思う。
フロントマスターの径が14ミリはちょっと細い感じで柔らかすぎて嫌い!まあ4本指で握るとは限らないし、フロントのみステンメッシュに交換。タイヤだけは奢って新型ドラゴンコルサ。全開するのに握り直しが必要なため、ハイスロ(全開で46度強ぐらい)を入れた。開け始めだけ気をつければ超快調。
ハンドルは当初左右逆転させてフラットにしていたが、ハリケーン(角度が可変、良く大阪の工場の3Fに直接行く)でたれ角0にした以外はリアサスを含めて、ゴチャゴチャ弄くる事をやめてます。だって、比べるものもないし、不満にも思わないのです。でもアクセルワイヤーの遊びは特にきっちり調整が必要ですね。
ハイスロ取り付け タンク部分の半分はエアクリーナー!
マフラーはバンス&ハインズのチタン・スリップオン。4千回転以下でちょっと細いけどそれ以上では豪快!
このマフラーは米国で4万円ぐらいで、ハンドリングした。14年12月のユーザー車検では、わざわざ騒音計測されて96.7dbできわどく通過!
以前パワージャンキーと呼ばれたことがあります。バイクの免許を取ったときはCB750K0全盛期でした。
周囲の先輩ライダーは“ナナハン”は化け物だ!魔物だと!言っていました。でも今はそのナナハンより遙かにパワフルなバイクがそれとなく氾濫しています。タイヤもブレーキも良くなったとはいえ、どこまで行くのかと不安になる反面、自分自身もその流れの中に居ることに気がつきつつも、止められないものです。
2004年モデルは180馬力!?改めて乗ってみたけど、パワー面ではここまで行くと狂気の沙汰 凶器の沙汰。アマチュアで乗れる人いるのかなあ?でも確実に進化はしている!
2004年モデル!
久しぶりに乗ったR−1は2004年モデルでフィーリングに大きな進化が見えた。このモデルをよく知っている人には参考にならないが、インジェクションはもともと私は嫌いで、CVタイプの滑らかさや、空気とほとばしるガソリンを吸い込ませるキャブのフィーリングが好きだが、2004年モデルは何故かキューンと回るモーターのようなスムーズさよりも、やや荒々しさが復活して逆に私好みだった! 下のトルクがやや細いが逆にその方がこのバイクには相応しいし、パワー感は毎度の事ながら充分すぎて文句ない。もともと前傾の中では、ハンドルとシートの距離が短く、手首の垂れ角とハンドル切れ角さえ我慢すれば充分に乗れるポジション。
先日都内のメーカー試乗会で100人近くの試乗客と接したが、
@99年型YZF−R1ユーザーの多くが2004年モデルに試乗して、乗りやすくなった。ラジアルマスターがブレーキのフィールをUPさせているなど好評。さらに進化に驚き2003年モデルに落胆したユーザーもいた!
Aドカのユーザーは滑らかさと乗りやすさに驚いていた。
Bハヤブザ、ZZ−Rのユーザーは、軽さに感激していた。
Cそれ以外のユーザーはパワーに圧倒され楽しめなかった模様。
続いて神奈川でのメーカー試乗会で70人近くの試乗客と接したが、
@70%が面白い、乗りやすい、凄い、良かった。(30%は開けられない、全開は出来ずに怖かった!との感想)
AXJR1300オーナーの一人だけ、R−1の前傾ポジションが窮屈、その他の試乗者は違和感なしというよりも2004年モデルのポジションの改善を認めていた。相対的に(総括的に)2004R−1に好印象を持ったようだ。
BCBブラックバードと99又は00年のXJR1300ユーザーが多かった(20%?)が何故かドカ・ZZ−Rのユーザーは少なく、販売店同伴、友達連れでの参加も目立ったが、旧型R−1のユーザーも多く→乗りやすさに感動。
C自分もR−1の2001年モデルのオーナーだったが、2004年モデルは欲しい!?
D2003年までのモーターのような回転から、2004年型は爆発感を感じるGOODなフィールで、ブレーキもダイレクト感が蘇った!
F2004年のXJRはドコとなくマイルドで年ごとにインパクトが薄くなってヤッパ、改造しなきゃ!と思ったが、2004年のR−1はオールマイティではないが、久しぶりに乗ると ん〜ん これもコレクションの中に入れたくなりそう!
何故か精悍さが増している
ちなみにオーリンズより2004年用リアショック(縦タンクにプリロード付きだそうだ)が新発売。品番YA343形状46PRXLS 税込み161,700円
各部も徹底的に光り物を押さえてシャープ感が強調され、テールのフィニッシュもシャープ!
どうせ平成13年騒音規制でマフラー改造は無理だろうから、このままでもルックスはGOODだと思う。
2002モデルでインジェクションになって、今となって見ると2003年モデル(下画像)は何処が変わったかよく判らないが、なんか後付の厚化粧で精悍さはあるが、華やかさ・素直さは消えたかな?造形美よりも、配色でディテールを強調は疑問ですね。
以下は2003年モデル